コロナ禍で企業文化をデザインする
大規模なオフィス拡張を敢行する企業が少ない2020年、Edit Studiosはウェルスマネジメント会社にありがちな保守的なデザインの美学を捨て、よりモダンで居心地の良いアプローチを採用した空間を発表した。バンクーバーの象徴的なマリンビルに位置し、BlueArck Private Equityのために設計されたこのスペースは、フレンチカントリーのエレガントで快適な空間と、モダンなパリの洗練されたオフィスが融合している。革新的なデザインは、BlueArckの企業文化を反映したものであり、多様で包括的な職場環境を育むというBlueArckの願いが込められている。
典型的なプライベート・エクイティ・オフィスの従来のダークウッドとレザーのチェスターフィールドは、明るく風通しの良いパレット、ヘリンボーンの床、豪華なカーテンに交換された。暖かみのある雰囲気への移行は、女性の割合がより平等になるように、より歓迎される環境を作るための意図的な選択。
「BlueArckとの最初の会話から、創業者が仕事と生活の間だけでなく、チームの構成においてもバランスのとれた文化を重視していることは明らかであった」とEdit Studiosの創業者Janay Koldingnesは語る。「スペースはこのバランスを反映していなければならず、柔らかなカーテンから居心地の良い椅子や読書灯まで、現代のワークプレイスの機能性をすべて備えた、快適で温かみのある環境を作りあげた」と語る。
メインエントランスを入ると、家族や友人のためのリビングルームのように感じられるレセプションエリアが現れる。同様に、モダンなバーは、ブックマッチした黒と白の大理石にゴールドのアクセントを加えた家庭の快適さをすべて備えている。
複雑なモールディングの後ろにある隠しドアは、オフィスの内部の作業を遮蔽する。これは古いフランスの城の隠し通路にインスパイアされたもの。柔らかなドレープは、スタッフがスペースを共有するための方法を提供するが、プライバシーのために簡単にコードで区切ることが可能となっている。モダンな家具、リッチな大理石、伝統的なフランスの照明器具が古いものと新しいものを並置し、モールディングと羽目板が壁のアクセントになっている。