岩手県雫石町 盛岡セイコー工業内に「グランドセイコー」の機械式時計を製造する新施設「グランドセイコースタジオ 雫石」を開設
セイコーは、岩手県雫石町 盛岡セイコー工業内に腕時計ブランド「グランドセイコー」の機械式時計を製造する新施設「グランドセイコースタジオ 雫石」をオープン。グランドセイコーを始めとするセイコーウオッチの⾼級機械式時計製造の聖地である盛岡セイコー⼯業。グランドセイコー誕⽣60周年を迎えた2020年、新たに「グランドセイコースタジオ 雫⽯」を設⽴。ここで、グランドセイコーの理念「THE NATURE OF TIME」の本質をさらに追究し、匠たちによるものづくりを通して実現してく。
達増拓也岩手県知事らを迎えた岩手県のスタジオと、設計を担当した建築家の隈研吾らを迎えた東京の和光本館を同時中継でつなぎ、オープニングセレモニーが開催された。
服部真二会長兼CEO は、「ここは匠たちの日々のものづくりの場、そして次世代育成の場として最適な環境だと思っている。 THE NATURE OF TIME というグランドセイコーのブランド哲学を体現する場として、また、機械式時計の聖地として世界に発信する施設にしたい」と述べた。
隈研吾氏は、「グランドセイコーが考える自然観を設計に反映した。木造建築でありながら、究極の精度を持つ時計を組み立てるクリーンルームの環境を両立させることは初めてのチャレンジであり、やりがいのある仕事となった」とコメントした。
スタジオ内には、ブランドの歴史や機械式時計のしくみなどが学べるショールーム、組み立て体験イベントなどを開催するスタジオセミナールーム、岩手山を望む2 階のラウンジなどが設けられており、来訪者はグランドセイコーの世界観を体感することができる。
セレモニーでは、スタジオから初めての新製品出荷となるグランドセイコー「メカニカルハイビート36000 80 Hours」を搭載した新モデルが公開された。
グランドセイコー
1960 年の誕生以来、最高峰の腕時計を目指し、正確さ、美しさ、見やすさといった腕時計の本質を高い次元で追求・実現し続け、弛まぬ進歩を重ねてきたブランド。2010 年から本格的なグローバル展開を開始し、世界でも数少ない真のマニュファクチュールにしか成し得ない最高レベルの性能と洗練されたデザインで、世界中で高い評価を得ている。
盛岡セイコー工業
盛岡セイコー工業は、ウオッチ製造に最適な自然環境のもと、1970 年岩手県雫石町に設立された。部品から完成品の組み立てまで高級メカニカルウオッチの生産を一貫して行うとともに、次世代への技術継承を推進している。同時に、持続可能な製造、自然との共生のサステナビリティ活動を実施。
隈研吾
1954年生。東京大学建築学科大学院修了。1990年隈研吾建築都市設計事務所設立。2009年~2020年3月、東京大学教授。2020年4月より東京大学特別教授。国内外で様々な受賞歴があり、近年は新国立競技場の設計で話題になるなど、日本を代表する建築家。その土地の環境、文化に溶け込む建築を目指し、ヒューマンスケールのやさしく、やわらかなデザインを提案している。
グランドセイコースタジオ 雫石 概要
施設名称 | グランドセイコースタジオ 雫石(英文 Grand Seiko Studio Shizukuishi) |
住所 | 岩手県岩手郡雫石町板橋61番地1 |
建築面積 | 1,858.45 ㎡ |
延床面積 | 2,095.01 ㎡ |
階数 | 木造地上2階 |
設計 | 隈研吾建築都市設計事務所、大建設計 |
問合せ先 | グランドセイコースタジオ 雫石の特設Webサイト セイコーウォッチ相談室 0120-061-012(通話料無料) |