海辺の避暑地をリニューアル
1980年代に建てられたキクラデス諸島・アンティパロス島にある小さなビーチハウスのリノベーションをARP - Architecture Research Practiceが手がけた。ビザンティン様式の「アギア・キリアキ」(聖日曜日、名前の由来)教会の隣に位置し、海に近く考古学的にも重要な場所であるため、現在の規則ではこの場所での建て替えが禁止されている。ゆえに建物の外形はそのまま残されている。
この家はまるで陶器製の骨董品の中に保存されているよう。素材の選択はシンプルで、島に建てられた古い家屋の精神を思い起こさせる。陶器製のタイルは最近の建築遺産と考古学的発掘調査で現地で発見された陶器の両方を参照している。キッチンカウンターとバスルームには、隣のナクソス島から大理石を調達した。プレス加工された木材で作られたシンプルで伝統的な開口部は、寸法を慎重に調整することで、この家の特徴を保ちつつ、現代のニーズにも対応している。
シンプルな間取りで、3つの部屋がセミオープン・スペースと並んでビーチに面している。部屋にはキッチンと2つのベッドルームがあり、バスルームがすべての部屋についている。フレンチスタイルの可動式白いシャッターが、セミオープン・スペースに柔軟性を演出している。このスペースは日常生活の中心であり、暑い夏の午後にランチをしたり、泳いだ後にくつろいだりする理想的な集いの場となる。菜園やサッカー場もあり、夏には家族で賑わう。
- Photo credit: Giulio Ghirardi
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ARP - Architecture Research Practice
ARP - Architecture Research Practiceはギリシャのアテネを拠点とする建築スタジオ。2014年にArgyro Pouliovaliによって設立された。個人住宅やホスピタリティ、文化的プロジェクトからカスタムデザインのオブジェや家具に至るまで、様々なスケールとタイポロジーで活動。人々が周囲の環境と調和しながら豊かに暮らせるようにすることを中核に据えている。そのアプローチは本質的にギリシャ的であり、光、流れ、プロポーションといった本質的な要素を用いた空間づくりに重点を置いている。