新しい住空間の提案

Triptyque と Architects Officeは、プライベートな住空間とスポーツ施設や瞑想スペース、ケアセンターといった共有エリアを組み合わせた新しい住宅の形を提案している。古代の体育館から着想を得たこの構想は、身体と心、コミュニティの調和を図りながら、持続可能で健康的な建築を実現する。スポーツ機能を住宅に統合することで、単に生活の質を向上させるだけでなく、住まいを包括的な成長の場として再定義することを目指している。

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Photo credit: Manuel Sá

このタワーは構造負荷を外壁に依存する設計を採用することで、内部のレイアウトを自由に変更できる。さらに、構造グリッドを断ち切ることで、スポーツやウェルビーイングのための共有空間を確保。軽量でガラス張りのファサードが、住民にクリチバの景観を楽しむ機会を提供し、都市との一体感を生み出している。高層建築の外装デザインは日射を遮るだけでなく、居住空間としても機能するように設計されている。屋外空間とつながることで、住環境がより魅力的になるよう工夫されており、建築はその本質にまで削ぎ落とされ、構造や光、空、空間の質のみを重視するシンプルなデザインとなっている。このミニマルな美学は、ブルータリズムの影響を受けており、建築体験をより純粋なものにすることを目的としている。

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Photo credit: Gustav Liliequist

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Photo credit: Gustav Liliequist

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hoto credit: Gustav Liliequist

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Photo credit: Manuel Sá

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Photo credit: Manuel Sá

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Photo credit: Manuel Sá

タワーの基部には都市と直接つながる空間があり、さらに密生した自生植物を取り入れることで、都市と自然の融合が図られている。その独特で洗練されたシルエットは、都市計画の規制を遵守しながら、クリチバのスカイラインに新たな表情を加えている。このプロジェクトは、心理社会的なウェルビーイングの概念を体現しており、ブラジルで初めてウェルネスビルディングとして認定された。また、Fitwelやグリーンビルディングカウンシルの認証を取得し、2022年にはRethinking the Future Awardを受賞している。すべての設計は機能性を最優先として進められたが、最終的には都市と自然が詩的に融合した空間が生まれたと考えられている。

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Photo credit: Manuel Sá

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Photo credit: Manuel Sá

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Photo credit: Manuel Sá

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Photo credit: Manuel Sá

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Photo credit: Manuel Sá

Triptyque + Architects Office 

Triptyqueはフランスとブラジルを拠点とする建築および都市計画の事務所で、ナチュラリズムと合理主義を重視した設計が特徴。創設者のギヨーム・シボーとオリヴィエ・ラファエリは、パリ・ラ・セーヌ建築学校およびパリ都市計画研究所で学び、2000年にサンパウロ、2008年にパリで事務所を設立した。20年以上にわたり、ラテンアメリカとヨーロッパで公共および民間の建築、都市計画、インテリアデザインを手がけ、住宅やオフィス、教育、ホスピタリティ、医療、研究施設など、幅広い分野で活躍。これまでに数々の展覧会やビエンナーレに参加し、パリのポンピドゥー・センターやニューヨークのグッゲンハイム美術館に作品が収蔵されている。国際的な建築アワードも多数受賞し、その活動は世界各国で紹介されている。

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Photo credit: Manuel Sá

ARCHITECTS OFFICE 

ARCHITECTS OFFICEは国際的な建築、都市計画、インテリアデザイン事務所であり、グレッグ・ブスケによって設立された。Triptyque Architectureの共同創設者として、世界各地でプロジェクトを手がけ、多くのアワードを受賞してきた。ブラジルを拠点とするこの事務所はグローバルとローカル、技術と芸術、都市と自然のバランスを追求し、ウェルビーイングを促進する空間、持続可能な建築、より民主的な都市環境の創造を目指している。