世界の立ち現れをめぐる三者三様の表現を紹介する展覧会

ポーラ ミュージアム アネックスで、上田暁子、石塚元太良、森本啓太によるグループ展「Worlding − No Oars, No Shore,」が2026年6月12日から7月5日まで開催される。本展は、「世界はどのように立ち現れるのか」という問いを出発点に、絵画、写真、インスタレーションを横断する3名の作家が、それぞれ異なる視点と方法論によって世界との関係性を探る展覧会となる。色彩や形態の変化を通して出来事が生まれる瞬間を描く上田暁子、写真表現を拡張しながら時間や空間の重なりを提示する石塚元太良、古典絵画を参照しながら都市の日常風景に現代性と歴史性を重ね合わせる森本啓太の作品が並置されることで、新たな知覚や関係性が立ち上がる場を創出する。

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ポーラ ミュージアム アネックス 上田暁子 石塚元太良 森本啓太「Worlding − No Oars, No Shore,」

展覧会タイトルに含まれる「Worlding」は、世界が固定されたものではなく、絶えず生成され続ける過程であることを示唆している。一本の紐が揺れ、波打ち、折り重なりながら無数の襞を生み出すように、本展では揺らぎ続ける世界のかたちと、その折り目ごとに現れる複数の現実へと鑑賞者を導く。会場では、異なる性質を持つ3つの世界が交わることなく共存し、それらを同時に体験することで、見ることや認識そのものへの問いを投げかける構成となっている。

上田暁子 プロフィール

1983年京都府生まれ。2006年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。2020年ブリュッセル王立芸術大学院絵画科修士課程、2023年同大学院石版画科修了。絵画を単なる再現ではなく、事象が変質・変容していく過程や瞬間を表現する手段として探求している。2009年シェル美術アワード展で家村珠代審査員賞、2011年VOCA展で大原美術館賞を受賞。2018年にポーラ美術振興財団在外研修員としてベルギーに滞在し、以降ベルギーや上海など国内外で活動を展開している。

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「着地知らず」 130 x 200 cm, Oil on linen, 2026

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「測量士の馬」38 x 45.5 cm, Oil on linen, 2026

石塚元太良 プロフィール

1977年東京都生まれ。2004年日本写真協会賞新人賞受賞。2011年文化庁在外芸術家派遣員。写真集『PIPELINE ICELAND / ALASKA』で2014年度東川写真新人作家賞を受賞し、2016年Steidl Book Award Japanグランプリを受賞。近年は印画紙を用いた立体作品や多層構造の作品などを通して、写真表現の空間性を探求している。2024年にはKOTARO NUKAGAで個展「Gold Rush Alaska」を開催した。

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「Middle of the Night #008」 96.0 x120.0 cm, C-type print, 2023/2026

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「Perrito Moreno Glacier #001」35.0x42.0 cm, C-type print, 2015/2026

森本啓太 プロフィール

1990年大阪府生まれ。2006年にカナダへ移住し、2012年オンタリオ州立芸術大学卒業。2021年に日本へ帰国し、現在は東京を拠点に活動している。バロック絵画やアメリカン・リアリズム、古典風俗画などを参照しながら、現代都市の日常風景を神秘的かつ象徴的なイメージへと変換する作品を制作。2025年には金沢21世紀美術館で個展「what has escaped us」を開催した。

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「Searching For Home」 194.0 x 162.0cm, Acrylic & Oil on Linen over Panel, 2021

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「Long Day」Acrylic and oil on linen,162.0 × 130.3 cm, 2023

上田暁子 石塚元太良 森本啓太「Worlding − No Oars, No Shore,」開催概要

会期2026年6月12日(金)から7月5日(日)まで
時間11:00〜19:00(入場は18:30まで)
会場ポーラ ミュージアム アネックス
URLhttps://tinyurl.com/yskzdfw5