工業素材を文化装置へ再構築
建築家落合守征が率いる落合守征デザインプロジェクトは、東大阪の金網メーカー共和鋼業と共同で、《金網の茶室 / 網の庭》の新作を国内最大級の店舗総合見本市「JAPAN SHOP 2026」で発表する。東京ビッグサイト西ホールで2026年3月3日から3月6日まで開催される。町工場の高度な製造技術とデザインの感性を接続し、工業用金網を文化的空間装置へと再構築する試みである。本シリーズは、JAPAN SHOP 2025「NIPPON プレミアム デザイン」展や「DESIGNART TOKYO 2025」で発表され、大きな反響を呼んだ。イタリア・ミラノ発の世界的デザインメディア「designboom」掲載、「日経デザイン」2025年7月号の表紙および特集掲載など、国内外で高い評価を獲得。今回の展示では、その思想と技術をさらに発展させた最新作を公開する。
工業用金網を文化装置へ:再定義の技術と新市場の開拓
高度経済成長期から都市インフラを支えてきたひし形金網。その線と空隙が生む「間(MA)」の構造に着目し、透過・反射・重なり・揺らぎといった多層的現象を空間体験へと昇華する。金網は単なるフェンスではなく、光と風を編み込む構造体へと転換される。《金網の茶室/金網の庭》は、日本的空間原理である茶室を再解釈し、現代都市における「開かれた小宇宙」として再構築するプロジェクトである。
地域産業のブランディングと日本的美意識の再構築:産業を文化価値へ転換
町工場の高度な製造技術とデザインの統合により、工業製品をアート/建築領域へ昇華する。これは単なるプロダクト開発ではなく、地域産業のブランド化、企業価値の再定義、日本的美意識の再構築へと接続する戦略的プロジェクトである。
開発ストーリー:町工場の技術を感性へつなぐ
共和鋼業代表 森永耕治と建築家 落合守征の出会いから始まった本企画。工場での試作を重ね、細い線径、特殊色彩、密度の異なる網目を重層化。視覚干渉であるモアレを生み出し、「光の霧」とも呼べる空間を構築した。静謐さと躍動が共存する体験を実現している。
文化性と事業性を両立するデザイン戦略
落合守征デザインプロジェクトは、建築・空間・プロダクト・ブランドデザインを統合し、文化性と事業性を両立する戦略を推進。iF Design Award 最高位金賞をはじめ、80以上の国際デザインアワードを受賞してきた。《金網の茶室》はその思想を象徴する代表的プロジェクトのひとつである。
金網の間 MAプロジェクト 新作発表
2025年に東京ビッグサイトやDESIGNART TOKYOで発表された作品を進化させた新作を、JAPAN SHOP 2026で公開。共和鋼業展示エリアにて体感できる。

落合守征デザインプロジェクト
建築・空間・プロダクト・ブランドデザインを統合的に手がけるデザインファーム。コンセプト開発から設計、ブランディングまでを一貫して推進し、80タイトル以上の国際デザインアワードを受賞。
共和鋼業
1968年創業。ひし形金網の専門メーカーとして都市インフラを支えてきた。細密な網目や高強度金網の製造技術を活かし、新たな用途開発に取り組む。
「JAPAN SHOP 2026」開催概要
| 会期 | 2026年3月3日(火)から3月6日(金)まで |
| 時間 | 10:00〜17:00 |
| 会場 | 東京国際展示場東京ビッグサイト西ホール 共和鋼業展示エリア |
| URL | https://tinyurl.com/y9fmcmz2 |

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