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東京のまちを舞台に2年に1度開催する国際芸術祭

東京ビエンナーレは、東京のまちを舞台に2年に1度開催する国際芸術祭。世界中から幅広い分野のアーティストやクリエイターが集結し、まちや人々の営みに深く入り込み、地域住民と一緒に作り上げる芸術祭として始動した。第2回となる「東京ビエンナーレ2023」のテーマは、「リンケージ つながりをつくる」。リンケージ(Linkage)とは、関係性=つながりを意味する。人間関係に限った事柄だけではなく、場所、時間、生物、植物、できごと、モノ、記憶、情報等、あらゆるものが複雑に絡み合い変容しながら存在する世界に見いだしていく「関係性=つながり」への希望と決心をあらわしている。adf-web-magazine-tokyo-biennale-2023-1

注目のプロジェクト5選

ジュエリーと街 ラーニング:エリアK / 神田・湯島・上野・御徒町エリア

人間に一番身近なクリエーション「ジュエリー」の再発見、再創造をめざすプロジェクト。御徒町から外神田の街並みに専門店、職人を訪ね、貴金属や宝石の多様性を知る。家で眠っている古い装身具をコンテンポラリー・アクセサリーにつくりかえる。プロフェッショナルな造り手のアシストや関連する文化の講座にヒントを得る。参加者自身が行動し、学んで楽しむプロジェクト。

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宝石問屋を視察する一力昭圭(チューター:左)と小池一子(クリエイティブディレクター:右)場所:アフガンブラザーズ

超分別ゴミ箱2023:エリアH / 本郷・水道橋・神保町エリア

日常生活と切り離せない「ゴミ」。例えばアイスクリームを食べたときに生まれるゴミはゴミ箱へ吸い込まれた後、どこへ行き、どうなるのか。このプロジェクトは、日常的なゴミの分別を極端に推し進めたらどうなるのだろうかという疑問から始まっている。特にその分別と再使用・再生利用の重要性が高いプラスチックという素材に焦点を絞り、メディア・アーティストの藤幡正樹を中心とする参加者が、ワークショップや展示という形態での交流と表現の活動を行う。

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《超分別ゴミ箱》1995年(慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス)

わたしたちは顔のYシャツ:エリアK / 神田・湯島・上野・御徒町エリア

「顔のYシャツ」は1920年に創業したオーダーワイシャツ専門店。ビルの多い神田小川町に忽然と現れる大きな顔の看板がトレードマークの店。関東大震災で罹災後、戦災にもめげずに店舗を再興し、ずっと同じ場所で営業していた。本プロジェクトは、この「顔のYシャツ」の価値を社会的に保存するために、この「顔」を多様なメディア(絵画、写真、映像等)で作品化していく。adf-web-magazine-tokyo-biennale-2023-4

パブローブ:100年分の服:エリアK / 神田・湯島・上野・御徒町エリア

パブローブとは「パブリック」と「ワードローブ」を組み合わせた造語で、服の図書館のような、誰もが利用できる公共のワードローブを作り出すプロジェクト。アーティストの西尾美也がナイロビのマーケットから着想を得て始まったこの試みを、今回は関東大震災後の復興期に建てられた神田の看板建築・海老原商店を拠点に展開する。

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西尾美也 + 403architecture [dajiba]《Pubrobe》2016年 「あいちトリエンナーレ2016」展示風景、愛知県美術館 撮影:Yoshihiro Kikuyama

Not Lost Tokyo:エリアO / その他のエリア(都内複数箇所にてAR展示等を予定)

Not Lost Tokyoは、東京の失われていく建物をデータ化することで、新たな価値として生まれ変わることを探る実験的なアートプロジェクト。メタボリズム建築の代表でもあり2022年に惜しまれつつ解体された中銀カプセルタワービルの精細な3Dデータをもとに、多様な作品の制作を行うことで、「データ化による建造物の新たな可能性」を示す。adf-web-magazine-tokyo-biennale-2023-6

「東京の地場に発する国際芸術祭 東京ビエンナーレ2023」

夏会期 / プロセス公開2023年7月から9月まで
秋会期 / 成果展示2023年9月23日(土)から11月5日(日)まで
会場東京都心北東エリア(千代田区、中央区、文京区、台東区の4区にまたがるエリア)の歴史的建築物、公共空間、学校、店舗屋上、遊休化した建物等
入場無料