展示概要
21_21 DESIGN SIGHTは「㊙展 めったに見られないデザイナー達の原画」を2019年11月22日から2020年3月8日まで開催している。展覧会ディレクターはハードウェア、ソフトウェアからインタラクティブアートまで多岐にわたって活動するTakramのデザインエンジニア田川欣哉である。
本展で展示されるのは、「日本デザインコミッティー」に所属する幅広い世代のメンバーたちが、そのデザインの過程において生み出してきたスケッチ、図面、模型の数々。過程において生み出されるそれらは完成品に比べて、普段はあまり光が当てられない。しかし、そんな「秘められた部分」にこそ、デザインのエッセンスが埋め込まれている。それらを鑑賞できることは、今後のものづくりを担う人々、特にデジタル化したものづくりを前提とする世代にとって、刺激と示唆にあふれた体験となる。
「日本デザインコミッティー」は1953年の設立以来、銀座の百貨店松屋との長い関係の中で優れたプロダクトの選定やデザイン展の開催を通して、日本のデザインに貢献してきた。各分野を代表するデザイナー、建築家、評論家が自主的に参加し、現在は40代から90代まで26名のメンバーで構成されている。デザインエンジニアとして新しい領域を探求しつづける展覧会ディレクターの田川は、その最も若い世代に属するメンバーのひとりである。
21_21 DESIGN SIGHTの会場では、メンバーたちの個性、世代、分野によって異なる「原画」を中心に、それらが描き出されるところを収めた映像ならびに新旧メンバーの著書を通して、デザイナーたちの思考プロセスを垣間見ることができる内容となっている。また、日本デザインコミッティーの現在に至るまでの活動を紹介し、日本のデザインの歩みを振り返る。さらにメンバーへのインタビューのポッドキャスト配信や、次世代のデザイナーを招いたトークイベントなど、展覧会の枠組みを超えた情報発信を行う。本展は、世代や領域が異なる人々の結節点となり、日本デザインの豊かな蓄積を未来の創造へと活かす契機になることを目指す。
日本デザインコミッティー メンバー
深澤直人(プロダクトデザイナー)/原 研哉(グラフィックデザイナー)/平野敬子(デザイナー)/伊藤隆道(造形家)/柏木 博(デザイン評論家)/川上元美(デザイナー)/喜多俊之(プロダクトデザイナー)/北川原 温(建築家)/小泉 誠(家具デザイナー)/隈 研吾(建築家)/黒川雅之(建築家/プロダクトデザイナー)/松本哲夫(建築家/インテリアデザイナー)/松永 真(グラフィックデザイナー)/面出 薫(照明デザイナー)/三谷龍二(木工作家)/永井一史(アートディレクター)/永井一正(グラフィックデザイナー)/内藤 廣(建築家)/新見 隆(キュレーター)/佐藤 卓(グラフィックデザイナー)/柴田文江(プロダクトデザイナー)/須藤玲子(テキスタイルデザイナー)/鈴木康広(アーティスト)/田川欣哉(デザインエンジニア)/田中俊行(空間デザイナー)/山中俊治(デザインエンジニア)
展示情報
展示会名 | ㊙展 めったに見られないデザイナー達の原画 |
会期 | 2019年11月22日(金)- 2020年3月8日(日) |
会場 | 21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2 |
休館日 | 火曜日(12月24日、2月11日は開館)、年末年始(12月26日 - 1月3日) |
開館時間 | 10:00 - 19:00(入場は18:30まで) |
入場料 | 一般1,200 円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料 |