アフリカの手つかずの自然にインスパイアされたコレクション

南アフリカ・ケープタウンを拠点とするデザインスタジオOKHAが、最新コレクション「Sculpted Forms」をミラノ・デザイン・ウィークで発表した。Sculpted Formsには時代を超越したエッセンスと未来志向のビジョンが融合されており、デザインと芸術性が出会う領域へと私たちを誘う。手つかずのアフリカの美しさと未開の精神にインスパイアされたアダム・コートによる逸品は、自然のフォルムとコンテンポラリーな美学が見事に調和している。

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アフリカのいまを切り取る

本コレクションの目玉であるレポーザー・アームチェアは、ケープ・コースト沿いの自然の蛇行を体現している。その曲線美、微妙な角度、意図的な非対称性は南アフリカの地理に敬意を表し、生命力と活力に満ちた風景を思い起こさせる。チェアを補完するのは、金属の純粋な彫刻的表現であるカット・フォームズ・サイドテーブル。この一枚岩のようなスチールの塊は、形を整え、カットすることで新たな表情を見せ、不完全さを美の源泉として受け入れるというOKHAのエスプリを象徴している。各テーブルは、過去、現在、未来のデザイン要素が調和した証であり、現代性、レトロな魅力、未来的な魅力の相互作用を表している。

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このコレクションにはデザインにおけるアダム・コートの生々しい本物志向と率直さにおける情熱のエッセンスが凝縮されており、鑑賞者はそれを追体験できる。単なる家具としての機能性を超え、芸術的な表現と物語を伝えるものとなった。