プロダクトデザイン事務所 studioYOと静岡 岸本挽物とのコラボで誕生したオブジェ、「NEWTONS」発売
プロダクトデザイン事務所 studioYO が、静岡の岸本挽物とコラボレーション。 静岡挽物の伝統から生まれたオブジェ「NEWTONS」を発売した。
家具のつまみや雛道具のような繊細な加工を得意とする静岡挽物の特長を活かし、職人・岸本真紀の持つ確かな設計力と技術力で、ネオジウム磁石を挽物の中に仕込んだ。立ったり、ぶら下がったり、支えあったり、揺れたり。異なる回転体が連なる様は、実に不安定で曖昧。N極とS極という一つの秩序の中で、偶然と必然が自由な造形を創りだしてくれる。studioYOのオンラインショップにて販売中。
studioYO(スタヂオ・ヨー)について
スタヂオ・ヨーはプロダクトデザイナー溝口瑛と、ディレクター/コピーライター溝口京子による家具や日用品、オブジェクトをデザインするレーベル。自然の営みや先人たちの仕事に敬意を払いつつ、日々の些細な気づきや思いやりをデザイン活動を通して生活に還していくことを大事にしている。業務内容は、家具や日用品などのプロダクトに関する企画・コンセプト開発・デザイン・設計・アートディレクション・パッケージデザイン・広報・監修。そのほか、ブランディング、エキシビションデザインなども手掛ける。主な受賞暦に、German Design Award 2019 Nominee、IFDA国際家具デザインコンペティション旭川2021シルバーリーフ賞などがある。
岸本挽物について
岸本挽物は、1950年の創業以来、静岡市清水区で地域の伝統産業である挽物業を三代に渡って営んでいる。「挽物」とは木工轆轤(ろくろ)と旋盤(せんばん)を用い木材を丸く削るもので、建築の装飾や家具の脚、雛道具、木製のコマ、胡椒挽きなど、私達の生活には多くの「挽物」が今も息づいている。数十年前までは多くの町工場で溢れていた清水区入江の巴川沿いですが、現在では数える程になった。生活スタイルの変化とともに街並みも移り行く中、岸本挽物は伝統技術を引き継ぎ、正確な製品作りに真摯に取り組んでいる。