468枚のメダルを収納 170年にわたる匠の技によるトランク
ルイ・ヴィトンがパリ2024オリンピック開会式で特別製作のメダル・トランクを披露した。ポンヌフ通りにあるルイ・ヴィトン本社の屋上からはじまり、マスクを着けた聖火ランナーがメゾンのアトリエを颯爽と巡る大胆なストーリーのなか、卓越した匠の技から生まれたメダル・トランクの製造過程が紹介された。
メダル・トランクはルイ・ヴィトン本社のファサードの前へ。パフォーマーたちとトロリーは壮大な絵画から抜け出したかのごとくポンヌフ橋をパレードし、パリ造幣局までの道のりを旅のテーマに沿った振り付けで進む。造幣局で製造されたメダルがメダル・トランクに注意深く収納され、川岸でのパフォーマンスを挟んでトランクの旅は川沿いに続き、船に積まれたメダル・トランクが他の2つのトランクと共にトロカデロ広場を目指した。
メダル・トランク
オリンピック・パラリンピック選手のさまざまな希望と夢の象徴とも言えるこのアイテムを収める堂々たるメダル・トランクは、伝説的なモノグラム・キャンバスで覆われ、1850年代からルイ・ヴィトンのトランクに使用されてきたものと同じ真鍮のコーナー金具やロックで仕上げられている。メゾンの名品「マル・コワフューズ」から着想を得た中央のセクションとヒンジ付きの2つのウィングは、開くと468枚のメダルを収納するために特別にデザインされた引出しが現れる。トランクのインテリアは、引出しのハンドルにも使われているブラックのマットレザーで全面が覆われており、さりげなくエンボス加工されたロゴと、パリ2024オリンピック・パラリンピック競技大会の両方のロゴがセリグラフィーで施されている。
パリ2024オリンピック大会で使用されるメダルはショーメ(Chaumet)がデザインおよび製作を手がけた。