再生木材や伝統工芸の表現力を追求しユニークなデザイン作品を生み出す
ネイチャーデザインにとって、すべてのプロジェクトの中心は使用される素材とその表現力の可能性である。ヴェローナ近郊のチェレアの歴史あるブランドは、現在3代目のトーマス・フランコが率いているが、設立当初から常にサステナビリティをリードしてきた。その遺産は2022年のミラノデザインウィークでも引き継がれ、ミラノサローネでコレクションが発表された。
ネイチャーデザインの倫理的・美的規範は、常に素材の再利用と希少木材の再生に根ざしており、それらは石、ガラス、革、金属と組み合わせて、ユニークで超現代的なデザイン作品に仕上げられる。これらのアクションはムラーノ島の伝統的なガラス工芸など、この地域の希少な職人技と伝統を再発見し、保存・保護しようとする活動でもある。ネイチャーデザインは、職人による工程、天然素材、そして輸送に至るまで環境負荷の少ないサプライチェーンを採用し、特にCO2消費を抑えるように設計されている。最新のコレクションは「エアフリー」輸送を前提に設計されており、分解された製品は非常にコンパクトなプラスチックフリーのパッケージで梱包されている。ネイチャーデザインのファニチャーを選ぶ人は、同時に、敬意をもって自然を受け入れている。
ダスク サイドボード
ボリュームとプロポーションが調和し、シャープで洗練されたイメージを描く。2つのバージョンから選べるDuskサイドボードは、そのスタイルと質感の効果で際立っている。
ジオード サイドボード
形式的な厳しさと機能的な自由がシンプルで即物的な言葉の中に集約。直線的なフォルムは、再生木材の視覚的・感覚的な側面を高める。
リンパテーブル
リンパテーブルは、生物形態学的なフォルムのしなやかな輪郭を帯び、有機的な形状の天板を支えるベースは、柔らかで流動的な表面を作り出している。自由に描かれたラインは職人の技と価値を際立たせている。
ILL ムラーノ テーブル
ネイチャーデザインの哲学を体現したテーブル。主役は何世紀も前に再生された木材で、新しい命を吹き込みながらもその古びた個性はそのまま。ムラノガラスの台座がそのユニークな個性をさらに際立たせている。

ILL Metal table, Manta chair, Geode sideboard, Graft Metal bookcase
Photo credit: courtesy Naturedesign

ILL Murano table, Bay Metal chair, River sideboard, Eclipse mirror, Graft Murano bookcase
Photo credit: courtesy Naturedesign
セイル・テーブル
セイルのベースは、光と影が交錯し、その上に天板が浮かんでいるように見え、広げた帆を連想させる美的・構成的概念を示している。薄いスチール製の構造体とは対照的に、天板は木、セラミック、大理石でできており、それぞれの素材が引き立つデザインとなっている。
ウォーターフォールテーブル
焼成ガラスで作られたテーブルは、1台1台がユニークでコレクション性の高い作品。純粋なデザインは、職人の巧みな技を際立たせている。天板はロック仕上げで、柔らかな色合いと自然なバランスが印象的。
ベイウッドアームチェア
心地よい曲線と軽やかなボリューム感で、カジュアルでコンテンポラリーなエレガンスを表現。ソフトなパッドが心地よい座り心地を、またファブリックとレザーが心地よい触感を生み出す。
ペブルチェア
居心地の良さと洗練さを兼ね備えたペブルチェアは、新コレクションのすべてのテーブルを完璧に引き立てる。
ステム ブックシェルフ
地球と空をイメージしたステムは、機能性と創造性のバランスを保ちながら自由な空間を演出。長方形または曲線の構成で、メタルまたはウッドの支柱、ガラスまたは焼成ガラスの棚板があり、壁掛けにも、部屋の中央に単独で置いても、カジュアルな方法で空間を定義することができる。
ネイチャーデザインについて
ネイチャーデザインは創業以来、上質な素材への愛着を大切にし、サステナビリティをリードしてきた。イタリア、ヴェローナ近郊のチェレアの歴史あるこのブランドは、現在3代目となるトーマス・フランコが率い、再利用と循環型経済の原則に重点を置いている。意図的にシンプルなデザインにすることで、素材の持つ表現力や感性を引き出すことを目的としており、再生材を石やガラス、革、金属などと組み合わせて、ユニークでクリエイティブな作品に仕上げている。環境に配慮したサプライチェーンは輸送にも及び、特にCO2排出量を削減するように設計されている。