思い出の詰まったフィルムカメラを大切にしたいという想いにアイディアで応えた「デジスワップ」

ファイヤーワークスはフィルムカメラを簡単にデジカメにする事が出来る「デジスワップ」を2022年4月11日(月)より発表した。時代の流れや環境の問題から置き去りにされるフィルムカメラを気軽に使える様にしたいという想いから、ハッセルブラッド500cのファインダーをスマートフォンで撮影し、感じよく撮影できたことをきっかけに2021年1月より開発を開始。独特のシャッター音、絞りやシャッタースピードを設定する感覚をそのままに、アプリケーションはフィルムの役割に徹する事で露光している感が再現されている。adf-web-magazine-digi-swap-1

デジスワップ3つの特徴

  1. フィルムカメラの操作感はそのままに、簡単にデジカメにアップサイクル
  2. 様々なフィルムカメラ、iPhoneX〜13proMAXまで装着可能できるアタッチメント
  3. 動画撮影可能。画像や動画はスマートフォンに保存されるため、投稿や共有が容易
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キャノンNewF1装着例(ウエストレベルファインダー付き)

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ニコンFM2装着時

デジスワップについて

フィルムや現像が高騰を続ける中、フィルムカメラを使うことを自体を諦めてしまう事でさらに高騰が続き、悪循環が予想されている。より多くの人がフィルムカメラを使い続ける事で、フィルムも残りあたらしく発売されることも夢ではないと考えられている。デジスワップは決してフィルムの代替えではなく、フィルムカメラをもっと気軽に楽しんでほしいとの想いが込められた製品で、誰でもボタン一つで綺麗に撮れる現在、絞りやシャッタースピードの関係、感度調整など、今では考えられないほど面倒でうまく撮影するにはカメラの知識と慣れが必要な製品となっている。この感覚は旅行に行ってたくさん写真を撮ったが、現像してみると何も写ってなかった。というような腹ただしくも、懐かしい想い出も呼び起こす。難しいからこそうまく操る感覚が楽しく、今時の商品にはない楽しさがあるといえる。adf-web-magazine-digi-swap-9

体験会

2022年4月8日から4月10日の3日間、ケンコー・トキナー(東京都中野)2階スタジオ他でタッチアンドトライイベントを開催。実際に触って、トライすることができるイベントとなっている。

製品概要

フィルムカメラの裏蓋(フィルムを装填する部分)を外し、専用のアタッチメントを三脚ネジで取り付ける。専用のアプリをインストールしたスマホをガジェットに取り付け、撮影準備が完了となる。フィルムカメラ特有の雰囲気のある写真はもちろん、8ミリの様なアートな動画の撮影も可能。adf-web-magazine-digi-swap-5

アプリケーション

  • シャッタースピード:1 / 2秒~同調可能(iPhoneとフィルムカメラのシャッター構造が違うため完全同調ではない)
  • 感度:40~2700(iPhoneの機種に依存)
  • FPS設定:2~60(iPhoneの機種に依存)
  • カラー / 白黒(静止画撮影時のみ選択可能)adf-web-magazine-digi-swap-7

ファイヤーワークスについて

1979年滋賀県で創業した写真、カメラ店(サンスタジオ)が前身。銀塩写真の現像焼き付け業務から始まった同社はデジカメからスマートフォンへの移行に伴い、プリント需要の落ち込で事業縮小。2009年IT会社の子会社を経て2018年独立。試行錯誤の中2021年12月デジスワップの開発を開始。