新たな冒険とフィレンツェへの歴史的帰還に捧げる頌歌
フェンディ ファクトリーにてシルヴィア・フェンディによる2024年春夏メンズコレクションが2023年6月15日(木)発表された。フェンディがフィレンツェ郊外の田園地帯に新設した「フェンディ ファクトリー」は土とコンクリートに覆われ、トスカーナ地方の丘陵となじむように、新しく植えられたオリーブ園と地元の植物に囲まれている。レザーグッズに特化したイノベーションハブである「フェンディ ファクトリー」は、未来の職人たちのための目的地でもある。
アクセサリーおよびメンズウェア部門のアーティスティック ディレクター シルヴィア・フェンディが手掛けたフェンディ2024年春夏メンズコレクションは、この新たな冒険とフィレンツェへの歴史的帰還に捧げる頌歌と言える。
「企業の職人」
今シーズンのシルエットは実用的エレガンスに基づいており、フェンディのクラフツマンシップの洗練された表現で「企業の職人」の原型を称えている。コットンとレザーを使ったワークウェアベルトのパッチポケットがコレクション全体に散りばめられ文字どおりにも比喩的にも、仕事の道具を表に出している。トスカーナの風景を思わせるバーントアンバー、テラコッタから深いインディゴまでのミネラルシェードの地層は、セージ、石灰岩、チョークの柔らかい靄によって拡散され、軽いサマーウールとイラクサ繊維のニットは、アカシア、ジュニパー、ヘナ ポピーの植物顔料で染められている。また、紙織物、細かな「パターンプリント」リネンや生成りコットンドリルのドライな風合いから、「FF」ロゴスカーフのシルク、プロンジュやセレリアステッチを施したヌバックレザーの官能的なタッチまで、他の素材も同様に使われている。
2024年春夏メンズアクセサリーコレクション
フェンディ2024年春夏メンズアクセサリーコレクションは、「フェンディ ケンゴ・クマ(FENDI KENGO KUMA)」プロジェクトで彩られ、イタリアと日本の新しい芸術的対話で、隈研吾の建築理念を「ピーカブー」や「バゲット ソフト トランク(Baguette Soft Trunk)」、そして「フェンディ フロー(FENDI Flow)」スニーカーに応用し、伝統的な「和欄紙」、編み上げた竹、シラカバ樹皮、そしてトスカーナのオリーブの木で構築している。