デニムをアップサイクルしたサステイナブルな家具ブランド「urgent undo」が発表
様々なソリューションを通して企業活動を支援するbeeroは、アップサイクル素材を活用した家具ブランド「urgent undo」を2021年11月18日に発表する。ジーンズの製造工程で大量に破棄されるデニムの端材を綿状に戻し、紙繊維と混ぜ合わせ、和紙の製造工程で使われている紙漉きの技術でシート状にし、それを樹脂で固めることで、全く新しい色彩、全く新しい風合いのある素材を開発(特許申請中)。この新しいアップサイクル素材を活用したサステナブルな家具となっている。
一つ一つの製品を一流の職人が丁寧に手作りするからこそ実現できたこのアートワークを通して、全く新しい色彩と風合いの素材に触れる展示会「DENIM ✕ 和紙 ✕ Sustainable」を、2021年11月18日から23日の期間(18、19日はプレス及び関係者デ―)に開催する。
ブランド名「urgent undo」の由来
地球温暖化や環境問題の深刻化により、サステナビリティを推進する動きが増えてきている一方で、日本ではまだこの価値観が浸透しきっていないように感じられる。古くから日本人に慣れ親しんだ「もったいない」の価値観こそがサステナビリティであるにも関わらず、サステナビリティについて「欧米から入ってきた新しい価値観」という捉え方があるのがその一因ではないか。「もったいない」の価値観に早急に立ち返り、環境負荷を巻き戻すようなモノを生み出そう、という想いをこめて「urgent undo」と名付けた。
素材誕生の背景
デニムに限らず、衣類は製造工程の中で多くの環境負荷をかけて作られている。そして近年ではファストファッションなどで安価な衣類が大量に生み出される中で、買い替えのサイクルも短くなっており、多くの衣類がリサイクルされずに廃棄されている。それは一日あたり約1,300tにも上り、そのうちの95%は焼却処分になっている(環境庁調べ)。この社会課題を解決する一つのソリューションとなるよう開発したのが今回の素材である。廃棄され、焼却されれば二酸化炭素となって空気中に戻ってしまうものを大気に戻さないように、固めて閉じ込め、それを100年でも使いたくなる愛せるものにすることで、環境問題に貢献するだけでなくファッション業界のサステナビリティにも寄与することが目的だ。また世界的名工と称される戸沢忠蔵も本素材の開発に携わっており、職人の技術との融合によって永く愛してもらえるものづくりが実現した。
今後の展望
デニムに限らず、スーツやセーターなどを同様の技術で固めることにはすでに成功しており、今後、製品の幅を広げていく。そうしていくことで、多様な住環境に合った家具の選択肢を増やしていく。さらに様々なファッションブランドとタイアップし、それぞれのブランドカラーが出たテキスタイルを廃棄してしまうのではなく、アップサイクルできるソリューションにしていくことも目指していく。また、建築やインテリアのプロジェクトにも参画できるよう、大型サイズの製品開発や、ガジェットレベルのサイズでも汎用できるよう開発を進め、規模を拡大していくことで環境問題に貢献していく。
「DENIM ✕ 和紙 ✕ Sustainable」開催概要
会期 | 2021年11月18日 〜 2021年11月23日(18日、19日 プレス及び関係者デー) |
時間 | 11:00 〜 18:00 |
会場 | 新宿パークタワー内 リビングデザインセンターOZONE 5F 特設会場 |