シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション

一般社団法人未来ものづくり振興会は、新しいプロダクトデザインを募る「13th SHACHIHATA New Product Design Competition(シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション)」 を開催し、2020年4月1日(水)より募集を開始する。作品の募集に先立ち、2月27日(木)より事前エントリーの受付を行う。シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティションは、商品化を前提にこれまでにないプロダクトデザインを求めるコンペティション。2018年に10年ぶりに第11回コンペティションを再開し、2019年7月には受賞作品「印影」を商品化。また、 篆刻の浸透印付きの筆ペン「Name Pen Brush」を2020年4月に発売する。

shachihata-competition第13回コンペティションでは、前回に引き続き「これからのしるし」をメインテーマとし、さらにこのテーマに踏み込むため「暮らしを彩る」「習慣になる」「気持ちを伝える」の3つのサブテーマを設ける。これらのテーマに焦点を当てたときに、「しるし」はどのように“未来の当たり前”を描いてくれるのか、アイデアを具体的な形にしたプロポーザルを募集する。提案された作品が商品化され、これからの生活や社会を豊かにすることが期待される

コンペティション審査員は、昨年と同じ喜多俊之、後藤陽次郎、中村勇吾、原研哉、深澤直人の著名デザイナー5名。受賞作品は、グランプリ1作品(賞金300万円)、準グランプリ2作品(賞金50万円)、審査員賞5作品(賞金20万円)、 特別審査員賞2作品(賞金20万円)の計10作品となり商品化を検討する。なお、本コンペティションはより大きな視点でものづくりの普及啓発に取り組むため、前回に引き続き一般社団法人未来ものづくり振興会が主催し、シヤチハタ株式会社の特別協賛のもとで開催する。

shachihata-competition-innei

作品名「印影」、 作者 米田 隆浩 / Takahiro Yoneda、 商品名 ネーム 9印字デザイン「印影」

shachihata-competition-name-pen-brush

作品名「Name Pen Brush」、 作者 竹中隆雄 / Takao Takenaka、 商品名 「筆印」

コンペティション審査員

喜多俊之 Toshiyuki Kita

プロダクトデザイナー、喜多俊之デザイン研究所 代表、大阪芸術大学教授
イタリアやドイツ、日本のメーカーから家具、家電、ロボット、家庭日用品に至るまでのデザインで、多くのヒット製品を生む。作品の多くがニューヨーク近代美術館、パリのポンピドーセンターなど世界のミュージアムにコレクションされている。著書に『デザインの力』(日本経済新聞出版社)、『地場産業+デザイン』(学芸出版社)、『デザインの探険』(学芸出版社)など。

後藤陽次郎 Yohjiro Gotoh

デザインプロデューサー、デザインインデックス 代表
1994年にロンドンの「ザ・コンランショップ」を日本に導入し、商品構成からオリジナル商品の開発、デザインディスプレイの監修などを行う。その他「ペプシマン」、元麻布ヒルズ、六本木ヒルズレジデンスのモデルルームのインテリアコーディネイト、“二期倶楽部 東館”の総合プロデュースなど多方面で活躍。

中村勇吾 Yugo Nakamura

インターフェースデザイナー、tha ltd.  代表、多摩美術大学教授
ウェブサイトや映像のアートディレクション、デザイン、プログラミングの分野で横断/縦断的に活動を続けている。主な仕事に、ユニクロの一連のウェブディレクション、KDDIスマートフォン端末「INFOBAR」の UIデザイン、 NHK Eテレ「デザインあ」のディレクションなど。

原研哉 Kenya Hara

グラフィックデザイナー、日本デザインセンター代表、武蔵野美術大学教授
デザインを社会に蓄えられた普遍的な知恵ととらえ、コミュニケーションを基軸とした多様なデザイン計画の立案と実践を行っている。無印良品、蔦屋書店、GINZA SIX、JAPAN HOUSE、らくらくスマートフォン、ピエール・エルメのパッケージなど活動の領域は多岐。
一連の活動によって内外のデザイン賞を多数受賞。著書『デザインのデザイン』(岩波書店刊、サントリー学芸賞)『白』(中央公論新社刊)は多言語に翻訳されている。

深澤直人 Naoto Fukasawa

プロダクトデザイナー、NAOTO FUKASAWA DESIGN 代表
多摩美術大学教授、日本民藝館館長 卓越した造形美とシンプルに徹したデザインで、国内外の大手メーカーのデザインとコンサルティングを多数手がける。電子精密機器から家具、インテリアに至るまで手がけるデザインの領域は幅広く多岐に渡る。デザインのみならず、その思想や表現などには国や領域を超えて高い評価を得ている。受賞歴多数。
2018年3月作品集「Naoto Fukasawa EMBODIMENT」(Phaidon)発刊。

第13回シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション概要

応募受付期間2020年 4月1日(水)~ 6月1日(月) 12:00
テーマ「これからのしるし ~暮らしを彩る、習慣になる、気持ちを伝える~」
アイデアの手がかりとなる3つのサブテーマ。これら全てを満たす提案でなくても可。「しるし」の意味をそれぞれの視点で考えたプロダクトや仕組みなどを提案すること。なお、応募作品は未発表のオリジナル作品に限る。
参加資格・個人、グループ及び企業、団体。年齢、性別、職業、国籍不問(ただし、日本語でのコミュニケーションが可能であること)。
・1次審査を通過した場合、2020年9月4日(金)までに、模型制作が可能であること。
・入賞した場合、2020年10月16日(金)18:30(予定)から東京都内で行われる表彰式に参加が可能なこと。
※1人または、1グループで複数作品の応募が可能。但し、事前エントリーは1応募につき、1エントリー。
グランプリ1作品(賞金300万円)、準グランプリ2作品(賞金50万円)、審査員賞5作品(賞金20万円)、 特別審査員賞2作品(賞金20万円)
※全ての受賞作品が、商品化の対象。また、本コンペの公式サイトで公開。
一次審査提出物プレゼンシート(サイズ:A3、枚数:1枚、形式:PDF、容量:10MB以内)
審査基準1.テーマの理解力
2.新規性・革新性
3. 商品化の実現性
応募URLhttps://sndc.design
表彰式2020年10月16日(金)18時30分から予定