時と間の両方を支配する「現象」へと変化させることを目指す
ワオは、2023年7月7日(金)から7月9日(日)まで、日本で開催される国際アートフェア「Tokyo Gendai(トウキョウ ゲンダイ)」とそのオフィシャルフェアパートナーである寺田倉庫によるコラボレーション企画として開催される、アートイベント「TENNOZ ART WEEK」に参加。国内外のアートコレクターをアートシティ天王洲に誘い、日本と海外のアートシーンを繋ぐことでアート市場の活性化と国際的な文化観光の促進を目指すアートイベントとなっている。
WOWは本イベントにおいて「WOW Art Exhibition: Refraction + Render」を開催し、TERRADA ART COMPLEX IIにあるBONDED GALLERYを会場に「Refraction」と「Render」の2作品を展示。また、天王洲運河に浮かぶ船上スペースT-LOTUS Mのルーフトップでは「Render」と連動した作品も展示する。
ステートメント
WOWが目指すのは、光による彫刻である。映像が発明されて100余年、連続する「静止画」を高速で描画することによって、人類はあらゆるイメージを表現してきた。WOWはこの「静止画の連続」であった映像を解体し、時と間の両方を支配する「現象」へと変化させることを目指す。映像とは現代において1つの機能である。しかし日本刀が日本人にとって武器としての役割というよりも強く精神的な拠り所であったように、研ぎ澄まされた映像表現はその機能を超えたところで人々の内面に訴えかける。表現を研ぎ澄ませる時に頼りになるのは、現代の日本人が生きる都会に渦巻く欲望を解き放つ力と、古来より日本人の裏に潜んでいる膨大な文脈を読み解き、作品へと昇華する力である。WOWは日々のクライアントワークと、東北地方で脈々と受け継がれてきた伝統文化に基づくオリジナルワークの制作を両輪にその力を研ぎ澄まし、同じ瞬間が二度と立ち現れることのない、「現象」としての映像作品を追求している。
展示作品について
Refraction(リフラクション)
「Refraction」は、「歪み」を意味する映像作品群。映像が映し出されるディスプレイにグリッド状の曲面アクリルを重ね合わせることで、映像が歪んだり、にじんだり、モザイク画のように映し出される。鑑賞者は本作品に対峙する時、不完全な映像の「向こう側」を想像することで自ら像を補完し、再構築する。
Render(レンダー)
「Render」は、複数の透明有機ELディスプレイを等間隔に配置し、立体的な視聴体験を実現した作品。2018年に「WOW Visual Design Studio —WOWが動かす世界—」で発表した本作を新たに制作・公開する。
TENNOZ ART WEEK
国内外のアートコレクターをアートシティ天王洲に誘い、日本と海外のアートシーンを繋ぐことでアート市場の活性化と国際的な文化観光の促進を目指す。Tokyo Gendaiを訪れるアートコレクターを対象に天王洲の魅力を堪能いただけるプログラムを用意。Tokyo Gendaiとアートシティ天王洲が連携することで、よりダイナミックに国内外のアートシーンを盛り上げる。
ワウ
東京、仙台、ロンドン、サンフランシスコに拠点を置くビジュアルデザインスタジオ。CMやコンセプト映像など、広告における多様な映像表現から、さまざまな空間におけるインスタレーション映像演出、メーカーと共同で開発するユーザーインターフェイスデザインまで、既存のメディアやカテゴリーにとらわれない、幅広いデザインワークをおこなっている。さらに、最近では積極的にオリジナルのアート作品やプロダクトを制作し、国内外でインスタレーションを多数実施。作り手個人の感性を最大限に引き出しながら、ビジュアルデザインの社会的機能を果たすべく、映像の新しい可能性を追求し続けている。
「WOW Art Exhibition: Refraction + Render」展示情報
日程 | 2023年7月7日(金)から7月9日(日)まで |
時間 | 12:00 ~ 18:00 |
場所 | BONDED GALLERY |