不用品や廃材を伝統工芸の力で再生する「再生工芸展」が東急プラザ渋谷にて開催
2022年10月21日(日)からはじまるDESIGNART TOKYO 2022にて、デザイナー清水覚の個人活動「オクノテ」が企画プロデュースを行った「再生工芸展」が開催される。東急プラザ渋谷3Fのポップアップスペースにて、2022年10月30日(日)まで伝統工芸の力で蘇った再生作品の展示を行う。
再生工芸は、オクノテと、加飾紙の製造・販売を行う湯島アートを発起人としたプロジェクトで、使われなくなったものや本来捨ててしまうものを、「一点もの」を作り出す伝統工芸の力で再生し、もう一度暮らしのなかに蘇らせることを目的としている。昨年のDESIGNART TOKYO 2021に引き続き、今年も「再生工芸展」として再生作品の展示を行う。
今年は新たに、のれん染め職人、漆作家、金継ぎ作家、江戸切子職人、いけ花アーティストをはじめとしたさまざまなの伝統工芸の担い手が賛同。花器やアクセサリー、アート作品にいたるまで、多種多様な作品を展示する。また、伝統工芸の製作工程の中で生まれる不用品や廃材の再生にも試みている。再生作品の一部は会期中オンラインストアにて購入できる。
出展者プロフィール
一色 清・亜弥子(湯島アート)
「木版」「金銀箔砂子」「雲母刷毛引き」などの手仕事から始まり、シルクスクリーン印刷なども手掛けている。湯島アートホームページ
片山 琢満(片山のれん染工所)
創業80年を迎える片山のれん染工所の四代目。染色職人として従事して5年目。のれんを主に作っているのが最近では新しい染め(草木染め)などにも挑戦している。片山のれん染工所ホームページ
大杉 和美(妄想工場)
プロダクトを中心とした各種デザインのほか、企画の初期段階から商品展開まで、企業の強みを活かした提案をベースにしたトータルブランディングも手掛ける。また妄想工場としてオリジナル製品の開発販売も行なっている。妄想工場ホームページ
真空0(作家)
大学で日本画、鍛金、彫金を学ぶ。動物病院、京都の老舗銀細工工房、アートイベント会社、銀座の画廊の勤務を経て、2021年に「真空0」を開業。金工を中心に、素材を問わず立体から平面作品まで幅広く制作。
戸田 蓉子(Yohko Toda_Urushi Media x the edit)
仏・パリのギャラリーにてインターン中に漆に興味を持ち帰国後、東京藝術大学名誉教授大西長利に漆芸を師事。国際漆展石川金賞他受賞多数。パリと京都市のアート共創プロジェクト選出アーティスト。Urushi Media主宰。
梶川 由紀(Yohko Toda_Urushi Media x the edit)
何必館・京都現代美術館キュレーター/the edit主宰 パリ、マレ地区にあるヨーロッパ写真館(MEP)の設立に、唯一の日本人キュレーターとして携わる。 帰国後、何必館・京都現代美術館にて写真部門を創設。自身のプロダクトブランドthe editを立ち上げる。
佐々木 萌水(uruō)
北海道生まれ。京都市立芸術大学修士課程美術研究科工芸専攻漆工を修了。漆の魅力と可能性を広めるために、漆作家として活動している。「uruō」を主宰し、美術作品制作のほか、漆器製作販売、関西を中心に漆教室の講師を務めている。本展では、京都の街中を流れる高瀬川から採集した陶磁器片を、漆をつかう「金継ぎ」や「呼継ぎ」の手法で繋ぎ合わせた作品を展示。
椎名 隆行(椎名切子)
2014年、IT企業から家業のガラス加工業をB2Cに向けた会社GLASS-LABを起業。全国でも10名程度しかいない平切子(面を作る切子技術)と世界レベルの精度を誇るサンドブラスト技術を駆使し、これまでに無かった全く新しいシン江戸切子と呼べるものを開発している。
藤田 優惟子(アートディレクター/デザイナー)
大学卒業後、広告制作会社・代理店に出向したのち、現在はデザイン会社に所属するかたわらフリーランス活動を積極的にスタート。ウェブサイト
「再生工芸展」開催概要
会期 | 2022年10月21日〜10月30日 |
会場 | 東急プラザ渋谷3階 ポップアップスペース111 |
時間 | 11:00~20:00 |