ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋、アップリンク吉祥寺ほかにて公開
映像文化革新機構は、ドキュメンタリー映画『バンクシー 抗うものたちのアート革命』をヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋(東京テアトルグループ)、アップリンク吉祥寺にて、2023年5月19日(金)に公開することを決定した。世界のグラフティアートで最も有名なアーティスト、バンクシーが築き上げた帝国、そして世の人々に刺激を与えたムーブメントの秘話。バンクシーの政治への批判や社会に対し挑戦的ともいえる大胆な活動は、権力社会を激怒させながらも20年以上にわたり人々を魅了してきた。
彼は未だ謎であり、彼の人生についてはほとんど知られていない。日本では初上映となる『バンクシー 抗うものたちのアート革命』は、犯罪サブカルチャーのルーツから芸術革命のリーダーにまで上り詰めたバンクシーのドキュメンタリー映画。少年時代からのバンクシーを知るジョン・ネーションや、共に活動してきたアーティスト達への何時間にもわたる豊富なインタビューから、バンクシーがどのようにして生まれたのか。バンクシー自身のこれまでの実績に基づき忠実に作られた、未だ知られざるバンクシーの一面が見えてくるドキュメンタリー映像となっている。
『Banksy and the Rise of Outlaw Art』
世界に影響を与え続ける正体不明の覆面グラフティアーティストのバンクシー。彼のアイデンティティは謎に包まれたままだったが、政治風刺芸術や犯罪的なスタントは体制に抗いながらも革新的なアートムーブメントを生み出した。
ストリートカルチャーの潮流を辿りながら、グラフティアートと大衆社会の関係を紐解く入門的ドキュメンタリー。
- 製作:2020年 / UK / 113分
- 言語:英語 / DCP / 5.1ch / ビスタ
- 映倫:G区分
- 監督・脚本・編集:エリオ・エスパーニャ
- ナレーション:マーク・ホルゲート 音楽:ピート・ウェイツ
- 出演:バンクシー、ジョン・ネーション、フィレックス・FLX・ブラウン、インキー、
スティーブ・ラザリデス、ベンエイン - Copyright ©︎ Spiritlevel Cinema Ltd.
バンクシー”BANKSY”
イギリスを拠点に活動する正体不明のアーティスト。世界中の都市の壁、橋などを舞台にして神出鬼没の作品を発表している。世界の芸術界においてバンクシーは反資本主義や反権力など政治色が強いグラフティを残したり、メトロポリタン美術館や大英博物館などの館内に無許可で作品を陳列したりするなどのパフォーマンスで衝撃を与えている。またテーマパークや宿泊施設のプロデュース、ドキュメンタリー映画の監督など、幅広く活動。ステンシル(型版)を使用した独特な作風は、ストリートアートや音楽家のコラボレーションが活発なイギリス西部の港湾都市ブリストルのアンダーグラウンドカルチャーで育まれた。
エリオ・エスパーニャ(監督・脚本・編集)
脚本家、監督、プロデューサーとして、エリオ・エスパーニャは20年以上にわたる幅広い作品群を有している。ロンドンを拠点とするトム・オデルとの制作会社スピリットレベル・シネマを通じて、歴史、社会、文化、政治など幅広い文脈の中でテーマを探求する厳格なドキュメンタリー映画で高い評価を得ている。批評家から高く評価された長編映画には「Down in the Flood: Bob Dylan, the Band & the Basement Tapes」、「Prince: Slave Trade」、「Brian Wilson: Songwriter」などがある。Discovery Networks、UKTV、Sky、Viasat、Netflix、Ovation、AXS、Apple TV、Peacock、Amazonなど、数多くのテレビ局やストリーミングプラットフォームで放送されている。
この度、この映画を日本で公開することができ、大変うれしく思っています。日本は、映画にとってもストリートアートにとっても重要な場所です。グラフィティ、ヒップホップカルチャー、ストリートアートは日本との間には常に密接な関係があり、ロンドンのような国際都市で育った私はそれを常に強く意識していました。ロンドン中心部に位置する最もクールなエリア・ショアディッチのストリートアートシーンの初期には、多くの日本人がバンクシーの初期の作品を見に来たり、シーンに参加したりしていましたから、常に強いつながりがあったのだと思います。実は、この映画のサウンドトラックを作曲家のピート・ワイツと一緒に作っていた時, 私は日本の作曲家であり、テクノミュージシャン、DJの横田進さんの楽曲を参考にしてくれと頼みましたので、本作で流れる音楽は日本の影響を受けています。日本の観客の皆さんには、ぜひとも、この映画を楽しんでいただきたいと思います。また是非とも感想を聞かせていただきたいです。
エリオ・エスパーニャ