青森県県立美術館にて春の訪れをアートで感じる「Aomori Spring Sprout展 ー青森 春に芽吹く光ー」が開催される
青森県立美術館にて2022年3月7日(月)から3月21日(月・祝)までの14日間にわたり、青森・春到来の息吹をアート作品や映像で表現するチームラボによる企画展覧会「Aomori Spring Sprout展 ―青森 春に芽吹く光―」が開催される。チームラボは今回の展覧会のため、6年ぶりの青森上陸となった。
昨年八戸市美術館がリニューアルオープンし、青森県内にある5つの美術館・アートセンター(青森県立美術館、青森公立大学 国際芸術センター青森、弘前れんが倉庫美術館、十和田市現代美術館)ではアートを核に美術館と周辺地域をつなぐ「5館が五感を刺激する―AOMORI GOKAN」プロジェクトが始動している。青森県では本プロジェクト始動を契機にアートを活用した誘客にこれまで以上に取り組み、本展は青森県がアートの新しい芽吹きの地となることを期待すると同時にこのアートの芽を新たな観光コンテンツとして発信することを目的として開催される。本州最北に位置する青森県の3月は雪解けがはじまり、やわらかな光に包まれる春の到来を予感させる時期。“Spring Sprout”=“春の芽生え”をテーマに、アート集団チームラボ、十和田ゆかりのアーティスト山本修路、さらに青森県の民俗芸能の撮り下ろし映像展示で青森の春の訪れをアートとして展示される。青森県での6年ぶりの展示となるチームラボは、「憑依する炎」「生命は生命の力で生きているⅡ」 「不可逆の世界」「Matter is Void」「小人が住まう宇宙の窓」「我々の中にある火花」と、初公開の新作を含む6作品を展示。光や空間を使い、自然界の営みと呼応するようなデジタルアートを中心に、子供たちの好奇心を駆り立てるインタラクティブアートも見どころである。
一方、十和田市に拠点を持ち県内を長年フィールドワークしてきた山本修路は、青森全土を青森県産の杉で制作した6.5mx6.5mの巨大なジオラマ作品「青森県立体地形模型」を展示。県内のさまざまな場所で撮影した写真も映し、青森全土を体感できる作品となっている。
また、青森の季節や風土を彩る民俗芸能が集結。春の初めに災厄を祓う「下北の能舞」、春を呼び込む「八戸えんぶり」、疫病退散を祈る「津軽の獅子舞(獅子踊)」、自然の恵みに感謝する「南部の山伏神楽」の撮り下ろし映像を展示する(予定)。縄文という太古の昔から現代まで、火を灯したトーチを人から人へ繋ぐように青森の歴史や風土は脈々と紡がれてきた。本展では青森の春をデジタルアートからアナログ作品、そして民俗芸能と、時間軸と空間軸が交差した作品やパフォーマンスにより、この地の歴史や風土、そして新しいアートの芽吹きを未来へ繋いでいくことを目指している。
Aomori Spring Sprout展 ー青森 春に芽吹く光ー開催概要
会期 | 2022年3月7日(月)から3月21日(月・祝)まで |
開館時間 | 9:30-17:00(入館は16:30まで) / 休館日:3月14日(月) |
会場 | 青森県立美術館 コミュニティギャラリーA、B、C |
入場料 | 無料 |