開館記念展「原点から未来へ」に12名 / 組のアーティストが参加
福武財団は2025年5月31日に直島本村地区に新たな文化施設「直島新美術館」を開館した。設計を手掛けたのは、これまで直島で数々の建築を手がけてきた建築家・安藤忠雄。地下2階・地上1階建ての建築は、丘の稜線に沿うような大屋根と、黒漆喰と焼杉をイメージした外壁が特徴となっており、直島の集落の景観に調和するデザインとなっている。
同館はベネッセアートサイト直島の10番目のアート施設であり、初めて「直島」の名を冠した美術館でもある。開館記念展「原点から未来へ」では、日本、中国、韓国、インドネシア、タイ、インド、フィリピン、マレーシアなどアジア地域を中心に、12名/組のアーティストによるサイト・スペシフィックな新作および代表作が展示されている。
ベネッセアートサイト直島の思想を継承する開館記念展
展示には、蔡國強《ヘッド・オン》、村上隆《洛中洛外図 岩佐又兵衛 rip》、ソ・ドホ《Hub》シリーズ、会田誠「MONUMENT FOR NOTHING」など、大規模で象徴的な作品群が集結する。瀬戸内の風景と交差する下道基行+ジェフリー・リムによる「瀬戸内資料館」、N・S・ハルシャによる幸福感に満ちた絵画インスタレーションなども見どころ。展示空間はギャラリーやカフェ、屋外空間にまたがり、それぞれの作家が建築や環境と呼応しながら作品を展開している。展示は一部を除き2026年2月以降に展示替えを予定している。
建築とアートが交錯する交流・共鳴の場
直島新美術館は展示とコレクションの拡充に加え、パブリック・プログラムやリサーチ活動を通して、アジアを起点とした多様な視点を発信していくことを目指している。開館当日には、参加アーティストによる「トークマラソン」も開催された。また、2026年完成予定のサニタス・プラディッタスニーによる屋外展示も、瞑想ワークショップを通じて先行的に始動しており、今後も時間をかけて直島と共に育まれるプロジェクトとなっている。
参加アーティスト一覧(五十音順・敬称略)
- 会田誠(日本)
- マルタ・アティエンサ(フィリピン)
- 蔡國強(中国)
- Chim↑Pom from Smappa!Group(日本)
- ヘリ・ドノ(インドネシア)
- indieguerillas(インドネシア)
- 村上隆(日本)
- N・S・ハルシャ(インド)
- サニタス・プラディッタスニー(タイ)
- 下道基行+ジェフリー・リム(日本/マレーシア)
- ソ・ドホ(韓国)
- パナパン・ヨドマニー(タイ)
直島新美術館の建築
建築は1992年開館のベネッセハウス ミュージアム以降、30年以上にわたり直島の数々の建物を手掛けてきた安藤忠雄が設計を担当。丘の稜線をゆるやかにつなぐような大きな屋根が特徴的な建物は地下2階、地上1階建てです。トップライトから自然光が入る階段室は地上から地下まで直線状に続いており、階段の両側に4つのギャラリーが配置されている。地上フロアの北側にはカフェを併設し、瀬戸内海を臨むテラスから、豊島や行き交う漁船など、瀬戸内海らしい景観を眺めることができる。直島の集落内に初めてできる美術館建築のため、外観は本村の集落の景観になじむよう、焼杉のイメージに合わせた黒漆喰の外壁や本村の民家から着想を得た小石が積まれた塀などが特徴的で、美術館までのアプローチや建築からも直島の歴史や人々の営みと体験が緩やかに繋がるようデザインされている。
直島新美術館 開館記念展示「原点から未来へ」開催概要
| 会期 | 2025年5月31日から(一部展示替えあり) |
| 会場 | 直島新美術館 |
| 時間 | 10:00~16:30(最終入館16:00) |
| URL | https://tinyurl.com/5fsk4wzs |

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