渋谷パルコにヴィンテージ/インテリア/アート/ライフスタイルを編集した新フロアが登場

渋谷PARCOでは、「商業施設は社会との密接な関係のもとに成り立つ」という点を重視した新しい売場「SKWAT/TORU KASE/SHIBUYA PARCO」を作る。「新しい商業施設のあり方とは?」「サステナブルとは?」の2つのテーマに基づいて、世界中から集めた個性あふれるプロダクトが並ぶ売場を目指す。adf-web-magazine-shibuya-parco-skwat-14

「SKWAT」による渋谷PARCO占拠が拡大

従来の商業施設では、新規テナントが出店する際に莫大なコストをかけて内装を作りこむことが一般的であり、多くの内装投資が必要となるため、若いスタートアップブランドやクリエイターの出店ハードルの一つとなっていた。また、このコストを回収するため、3~5年は継続して出店をし続ける必要があり、柔軟性のある取り組みがしづらいという状況があった。リニューアルで新たなテナントが出店する際には再度内装を作りかえる必要があるため、そのたびに廃棄物が出てしまうことも、サステナブルな商業施設の実現という点では課題となっていた。こうした背景から、渋谷PARCOでは、「SKWAT」、グラフィックデザイナー・加瀬透と共同で「仮設的広場」の在り方を模索し始めた。今年2月には先行して「VCMMARKETBOOTH」をオープンし、この中で定期的にショップが入れ替わりながら出店できる仕組みを取り入れた。adf-web-magazine-shibuya-parco-skwat-16

今回のリニューアルでは、「SKWAT4202122」が新しい区画「419」を吸収し「SKWAT419202122」に成長。「VCM GALLERY」が新たにオープンし、話題性のある企画を打ち出す。また、4Fの東側に「SKWAT41329-231」が誕生し、さらに渋谷PARCOを占拠する。第一弾のコンセプトである「上書きのしやすい軽快さ」と、どんなコンテンツが入っても色を自由に足せる柔軟性はそのままに、展開するエリア・ブランドを拡大。「共用部と占有部の境界(リースライン)を可視化することで、逆説的に内外の関係性を曖昧、逆転させる」とともに、「購入目的(消費活動)以外での公園(レストスペース、待ち合わせ場所)としての機能を付加するため、"ベンチ"という装置を延長、拡散させていく」を新たなコンセプトとして採用。売場内にとどまらず、館内の共用スペースにもベンチを設置し、来店客により多様な目的で利用してもらえる場作りに取り組む。単管をベースに作られたブースには、「金三昧」「Archives」「GMKR」「PART OFPART OF NATURE」「NatureLabStore」「tay(POP UP)」の6店舗がオープン。渋谷PARCOへのインテリアショップの本格導入は、今回の改装が初となる。adf-web-magazine-shibuya-parco-skwat-1

「SKWAT41329-231」ゾーン 6ショップ

4F 東側エスカレーターに接する「SKWAT」ゾーンでは、新たに6店舗のインテリア、アート、ヴィンテージに関するショップが登場。今回の改装のテーマを象徴する区画になる。

  • 金三昧(アートグッズ)
  • Archives(インテリア雑貨)
  • GMKR(家具)
  • PART OF PART OF NATURE(フラワーベース)
  • NatureLab Store(コスメ)
  • POP UPSHOP:tay(インテリア雑貨・アクセサリー)
2月にオープンした「VCMMARKET BOOTH」もさらに拡張

ヴィンテージプラットフォームVCM(Vintage Collection Mall)が運営するギャラリースペース「VCM GALLERY」が2022年11月3日(木祝)にオープン。

「サステナブル」を軸にした唯一無二かつ魅力的な5つのショップが登場、他ショップと連動

渋谷PARCO4Fでは3つのテーマで「サステナブル」を表現。

  • 「リユース/受け継ぐ」:ヴィンテージインテリア&ウェアを提案する名店を導入
  • 「リプロダクト/作り直す」:nest Robe/CONFECT、Nudie Jeans
  • 「ハンドクラフト/手仕事の重要性」:金子眼鏡店、ニュースタア