ICjVepaJFkk

ルイ・ヴィトンがムーブメントからエナメルダイアルまで自社アトリエで手掛けた新作ハイウォッチを発表

ルイ・ヴィトンより、2023年の新作ハイウォッチ「タンブール ファイアリー ハート オートマタ」が発表された。薔薇とハートがモチーフのフェミニンなタイムピースは、ムーブメントからエナメルダイアルまで自社アトリエで手掛けており、洗練された美をメゾンの卓越した専門性と匠の技で実現した逸品である。

adf-web-magazine-lv-tambour-fiery-heart-automata-watch-1

©Ulysse Frechelin

匠の技が凝縮されたタイムピース

初の自社製自動巻きオートマタムーブメントを搭載した「タンブール ファイアリー ハート オートマタ」は、ジュネーヴに構えるメゾンのウォッチメイキングアトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」によって生み出された、ハイウォッチメイキングのサヴォアフェール(匠の技)が凝縮されたタイムピースである。エングレービングが施されたグラン・フーエナメルダイアルの、キャンディのような鮮やかな色合いと魅力的なテクスチャーの下に、驚くほどの独創性と鋭い精度を持つムーブメントを搭載している。美しさの裏に鋭い知性が秘められたルイ・ヴィトンの最新作となる本ウォッチは、「綺麗な薔薇には棘がある」ということを私たちに改めて想い出させる。

adf-web-magazine-lv-tambour-fiery-heart-automata-watch-3

©LOUIS VUITTON

ルイ・ヴィトンのハイウォッチメイキング

21世紀初頭に開花したルイ・ヴィトンのハイウォッチメイキングの旅は、オートマタ搭載タイムピースの領域でさらに次の一歩を踏み出し、情熱とサヴォアフェール(匠の技)の融合をテーマに探求を続けている。高揚感に溢れる「カルペ・ディエム」、そして「タンブール ファイアリー ハート オートマタ」は、その二面性が魅力である。

adf-web-magazine-lv-tambour-fiery-heart-automata-watch-4

©Régis Golay

薔薇、絡み合う蔓、そして鋭い棘というモチーフが、メゾンがエナメルダイアルの「エスカル スピン・タイム オンリー ウォッチ」(2019年)で最初に採用した時よりもさらに進化して、今回再登場。「タンブール ファイアリー ハート オートマタ」の特徴は、モーションとダイナミズム。しかしそれ以上に挑発的なのは、ルイ・ヴィトン初の自社製エナメルダイアルに咲き誇る鮮やかな色合いの花びらと艶やかなハートの下に潜む驚くべきメッセージである。8時の位置にあるボタンを押すことで、「タンブール ファイアリー ハート オートマタ」のダイアルのアニメーションが豊かに咲き乱れる。

棘に気を付けて

時間とは時に危険なもの。「タンブール ファイアリー ハート オートマタ」は、棘の鎧を纏った針と、内向きに棘が生えた蔓で囲まれたサブダイアルが時刻を告げる。時間を大切にしない人、あるいは注意が散漫になりがちな人は、やがて棘のある状況に陥るかも―そんなメッセージを伝えようとしているかのようだ。

優れた機械仕掛けの世界

本品には、メゾンがこれまでに世に送り出したクリエーションの中でも最も見事な機械仕掛けが搭載されている。「タンブール ファイアリー ハート オートマタ」のために特別に製作されたキャリバーLFT 325が、ムーブメントのデザインと仕上げに見られる繊細なサインを実現している。カラーの探求、素材への働きかけ、そして細部へのこだわりが、この上なく高いレベルの仕上がりを実現するために要する精度と細心の注意を物語っている。

adf-web-magazine-lv-tambour-fiery-heart-automata-watch-5

©Régis Golay

ルイ・ヴィトンのハイウォッチメイキングに頻繁に登場するフライングトゥールビヨン。この機構をダイアル側にオートマタを備えた自動巻きムーブメントと組み合わせたのは、本品が初となる。オートマタは専用のゼンマイで駆動するため、フライングトゥールビヨンは65時間のムーブメントパワーリザーブを通じて、高いレベルのクロノメーター性能を維持することが可能となる。

adf-web-magazine-lv-tambour-fiery-heart-automata-watch-2

©Ulysse Frechelin

アート、ガラス、火

本品のグラン・フーエナメルダイアルには、インハウスのサヴォアフェール(匠の技)が凝縮されている。グラン・フーエナメルの技術には、繊細なタッチ、長年の経験、そして高度に訓練されたまさに技術的なアプローチを要する。「エスカル スピン・タイム オンリーウォッチ」のダイアルを手掛けた伝説的なエナメル師、アニタ・ポルシェなど、現在最も尊敬されているエナメルアーティストたちとのコラボレーションを経て、メゾンは今、マスター・エナメラーの熟練の手の元で、ルイ・ヴィトンの時計に関する高い知識と複合的な専門技術を結集したるつぼから、洗練された美しさを持つ「タンブール ファイアリー ハート オートマタ」を生み出した。これは、169年のルイ・ヴィトンの歴史の中で前例のないレベルにまで高められた、何層にもわたるメゾンのハイウォッチメイキングへの取組みの賜物なのである。

「タンブール ファイアリー ハート オートマタ」仕様

ムーブメントLFT 325 キャリバー
7つのアニメーション、フライングトゥールビヨン、時・分表示を備えたオートマタ機構
部品数:325
パワーリザーブ:65時間
振動数:28,800回/時
石数:67  
ケース8Kピンクゴールド製のケース
ダイヤモンドをセットした18Kピンクゴールド製のリューズ、プッシュピース、ホーン
ケース径:42.0 mm 
さ:13.0 mm
ドーム型の反射防止加工サファイアクリスタル
防水:50 m
ダイアル「ラ・ファブリック・デュ・タン ルイ・ヴィトン」によるハンドメイドエナメルとミニチュアペインティング(ダイアル、ハート & ローズ)
ディック・スティーンマンによるハンドエングレービング(王冠 & ローズ)
ダイアルにホワイトダイヤモンドをセット
ストラップグリーンアリゲーターストラップ
バックル18Kピンクゴールド製のフォールディングバックル
ダイヤモンド107個(~0.53カラット)
価格問い合わせ