産官学のまちづくりプロジェクトの一環、第1回宮若国際芸術トリエンナーレ「TRAiART」が開催
IT・AI技術で小売流通DXを目指すトライアルホールディングスと、福岡県宮若市および九州大学は、産学官協働で推進するリテールDXを軸にしたまちづくりプロジェクト「リモートワークタウン ムスブ宮若」の一環として、2021年7月30日(金)より第1回宮若国際芸術トリエンナーレを開催する。
「リモートワークタウン ムスブ宮若」は、リテールAI企業のトライアルと宮若市が協働して推進する地方創生・まちづくり構想。産官学による「リテールDXの拠点づくり」を目指し、リテール企業とメーカー共同で実証実験を行う。また、既成概念にとらわれず自由に発想する「アート思考」を取り入れたイノベーションを誘発する仕組みを設けることで、よりスピード感のある開発を実現し、日本のリテールDXの最先端基地を目指している。
「第1回宮若国際芸術トリエンナーレ」は、宮若市とトライアル、九州大学未来デザイン学センター・大学院芸術工学研究所が協同で行うアートプロジェクト。「ムスブ」をテーマに、あらゆるものが新しく変容しつつある時代に、生活様式や地域、文化、企業と人々がどのように関係を築くのかという観点で、宮若市の魅力やこれからの時代のビジョンを示すアート作品を展示する。2020年12月から公募を開始し、次世代を担う学生を対象とした国際アートコンペティションを行い、国内外から260点の応募があった。そのうち入賞作品31点および招聘された九州にゆかりのある著名な若手アーティスト5組の作品を選定。
新たなアートの拠点となる展示会場「トライアルIoTラボ」「ムスブAI」「MEDIA BASE」は、宮若市内で廃校となっていた施設を再生し活用したもので、施設の再生と集客を両立することで地域活性化のさきがけを目指す。
作品は3年間常設展示し、その後3年周期で作品を入れ替えることで、継続的に市内外から多くの人が集まる場所を提供する。また、訪れた人が市内を周遊することで宮若の魅力を知り、再び訪れたくなるような仕掛けづくりも行っていく。
アーティスト・作品情報
松尾高弘
1979年生まれ、福岡県出身。株式会社ルーセントデザイン(LUCENT)代表。九州芸術工科大学大学院修了。映像、照明、オブジェクト、インタラクションと、美的表現による光のインスタレーションを中心に、映像やライティング、プログラミングなど、多彩な表現やテクノロジーによるアートワークを一貫して手がける。
しまうちみか
現代美術家。崇城大学大学院芸術研究科を卒業後、熊本にある廃校を利用した集合スタジオ 龍門アーティストスタジオを拠点に活動をしている。
オレクトロニカ
加藤亮と児玉順平による美術ユニット。2011年から「制作と生活」をテーマに大分県竹田市を拠点に活動を展開。地域や路上といったより生活に近い場所での表現を行う。作品制作のほか、空間デザインや企画のプロデュースも手掛ける。
生島国宜
画家。武蔵野美術大学油絵学科を卒業後、2006年より福岡を拠点に活動。2014年には、ディオール特別展「Esprit Dior」(東京)にてクリスチャン・ディオールの肖像画を手掛ける。
日山 豪
佐賀県出身のサウンドデザイナー。2002年、テクノミュージックプロデューサーとして英国レーベル「Coda」よりデビュー。2010年、サウンドデザイン会社「エコーズブレス」を設立。多くのプロダクト、空間、映像等のプロジェクトに携わる。
第1回 宮若国際芸術トリエンナーレ 概要
会場 | TRIAL IoT Lab 本館・体育館、MEDIA BASE Gallery、MUSUBU AI エントランス |
会期 | 2021年7月30日(金)~2024年5月末日 |
開催時間 | 10時~18時 |
閉館日 | 日曜日、不定期(大晦日、正月以外の祝日は開館予定) |
公式HP | https://www.trial-net.co.jp/TRAiART/ |