北斎と英泉の艶を比較する春画展 歌舞伎町で期間限定開催

Smappa!Groupが主催する「新宿歌舞伎町春画展WA」の第3弾「葛飾北斎・渓斎英泉 艶くらべ ー歌舞伎町花盛りー」が、東京・新宿歌舞伎町で2026年4月4日から5月31日まで開催される。日本を代表する浮世絵師・葛飾北斎と渓斎英泉に焦点を当てた企画であり、北斎の名作《蛸と海女》の特別公開も行われる。歌舞伎町という都市の文脈と春画文化が交差する展示となる。adf-web-magazine-hokusai-eisen-25

北斎と英泉 二人の「艶」の対比

本展は葛飾北斎(1760-1849)と渓斎英泉(1791-1848)という二人の浮世絵師に焦点を当てる。北斎は大胆で奔放な表現を特徴とし、英泉は退廃的で妖艶な美意識を持つ。互いに影響を与え合いながらも、人間の欲望や生命力に対して異なる視点を提示した二人の表現が、本展では対比的に紹介される。春画というジャンルを通して、その「艶」の違いが浮かび上がる構成となっている。

《蛸と海女》を期間限定で特別公開

会場では浦上蒼穹堂代表・浦上満のコレクションから約100点の作品を公開する。北斎・英泉の春画を中心に、その系譜を受け継ぐ絵師たちの作品もあわせて紹介される。なかでも注目は、北斎の代表的春画《喜能会之故真通》より《蛸と海女》の特別公開である。期間限定での展示となり、春の季節とともに歌舞伎町の空間を象徴的に彩る作品として提示される。

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葛飾北斎 色摺半紙本『喜能会之故真通』下/文化11年(1814)/浦上蒼穹堂蔵

歌舞伎町と春画文化の接続

「新宿歌舞伎町春画展WA」は、「歌舞伎町から日本文化を発信する」ことを掲げるSmappa!Groupによるシリーズ企画。春画は江戸時代に「笑い絵」として親しまれ、人々が笑い合いながら楽しむ文化であった。一方、歌舞伎町もまた、多様な人々を受け入れ、さまざまな人生が交差する場所である。人間らしさや可笑しみを内包する両者は地続きの関係にあると捉えられ、本展はその接点を現代において再提示する試みとなる。

「WA」に込められた意味

展覧会タイトルにある「WA」には複数の意味が重ねられている。日本文化を示す「和」、人々のつながりを表す「輪」、そして笑いの「わ」。春画を媒介として、人と街、文化がゆるやかにつながる場を目指す。本展は、単なる展示にとどまらず、新たな文化的関係性を生み出す場として構想されている。

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新宿歌舞伎町能舞台

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グッズショップ

「葛飾北斎・渓斎英泉 艶くらべ ー歌舞伎町花盛りー 新宿歌舞伎町春画展WA」

会期2026年4月4日から2026年5月31日まで
会場新宿歌舞伎町能舞台、BOND
時間11:00~19:00(最終入場18:30)
URLhttps://www.smappa.net/shunga/