東京都美術館で展覧会が開ける機会

東京都美術館が「都美セレクション グループ展 2025」の展覧会企画の公募を開始した。この展覧会は新しい発想によるアートの作り手の支援を目的として、東京都美術館が企画公募により開催。東京都美術館という場所の意味やギャラリーA・B・Cという空間の特性を活かした独自の展覧会企画を募集しており、少人数のグループで東京都美術館を使用できる、唯一の枠組み。

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応募条件は出品作家3名以上のグループで、年齢が18歳以上であること、展覧会の開催経験があることなど。この企画公募のために結成し、グループとしての活動実績が無くても応募することができる。本企画公募で選抜されて過去に開催された展覧会には、絵画、彫刻、立体、インスタレーション、工芸、書、写真、映像、そしてパフォーマンス等の様々なジャンルや形態の作品が出品された。前回選抜の作品が並ぶ「都美セレクション グループ展 2024」は2024年6月10日(日)から6月30日(日)まで開催される。

審査委員

神山亮子(府中市美術館 学芸係長)/ 野地耕一郎(泉屋博古館東京 館長)/ 中原淳行(東京都美術館 調整担当課長)

応募方法

東京都美術館ウェブサイトより募集書類一式をダウンロードして、提出書類を書留郵便で郵送する。締め切りは2024年5月10日(金)(当日消印有効)。

選抜特典

展覧会開催

ギャラリーA・B・Cのいずれかの会場で、2025年6月上旬から7月上旬のうち4週間程度(搬入出・展示・撤去作業の日程を含む)、展覧会を開催することが出来る。10メートルもの吹き抜けの高い天井と、館内でも最大規模を誇るギャラリーA、ホワイトキューブ的なニュートラルな空間の中央に4つの柱を配し、隠し部屋のような趣のあるギャラリーB、5メートルを超える高い天井のスペースと、対照的に天井が低く細長いスペースを兼ね備えたギャラリーCという、いずれも個性的な特徴を持つ、展示しがいのある独特な会場。

会場使用料が免除

会場使用料は東京都美術館が負担。グループは、搬入出にかかる費用と、作品制作・設営費、展示室の看視スタッフ等の経費負担が必要となる。

東京都美術館が記録集を制作

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東京都美術館が撮影する会場記録画像とともに、開催実績と審査委員の講評を収録した記録集を制作し、各グループの記録・広報用として一定数配布(制作にあたりグループの費用負担はなし)。記録集は東京都美術館ウェブサイトに全ページを掲載するほか、全国の美術館・博物館の図書室にも配布される。過去の記録集はこちらから閲覧できる。

過去のグループ展

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「都美セレクション グループ展 2024」開催概要

会期2024年6月10日(月)~6月30日(日) ※6月17日(月)は休室
会場・内容東京都美術館
ギャラリーA 「スティル・エコー:境界の風景」
ギャラリーB 「ずれはからずもぶれ」
ギャラリーC 「回遊する風景」
URLhttps://tinyurl.com/3jmhrwvz