京都dddギャラリー第234回企画展

GRAPHIC CUBE」はDNPグラフィックデザイン・アーカイブ収蔵のポスター作品をもとにしたシリーズ企画で、DNPグラフィックデザイン・アーカイブから、映画のポスターを選び京都dddギャラリーにて2023年1月15日まで展示する。時間芸術・総合芸術である映画を、どのように1枚のポスターの上に表現しているのか、グラフィックデザイナーがそれぞれに映画を咀嚼、分析し生み出した結晶ともいえるポスターの数々を観ることができる。

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Designed by Kenta Shibano

展覧会情報

19世紀末に映画という新しい娯楽が誕生してからほとんど時を移さず、その広告媒体としての映画ポスターも制作されるようになった。それから現代にいたるまで古今東西を問わず、数えきれないほどの映画ポスターが生み出されている。映画には社会や思想、時好など、その時代ごとの潮流が投影され、それらをグラフィックデザインはどう掬い取り表現し、伝えてきたのか。映画や演劇、音楽などは、絵画や彫刻といった空間芸術との対比で、ある一定の時間経過を伴う時間芸術と呼ぶことができる。また身体表現や実演、行為など動きを伴う芸術であるともいえる。既存の芸術と呼応させるように、新しい芸術であるという意図を込めて映画を「第七芸術」と命名したのはR.カニュード。当初は大衆のための娯楽であるという域を超えず芸術という扱いを受けてはいなかった時代に、カニュードはリズムや動きを伴う新しい芸術の可能性を認め、このように命名した。

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和田誠 Makoto Wada 怪盗ルビイ Kaito Ruby 1988

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横尾忠則 Tadanori Yokoo 新網走番外地 The Man from Abashiri Jail Strikes Again 1969

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粟津潔 Kiyoshi Awazu ホゼー・トレス Jose Torres 1958

「GRAPHIC CUBE」は、DNPグラフィックデザイン・アーカイブ収蔵のポスター作品をもとにしたシリーズ企画。グラフィックデザインのもつ多面性を立方体になぞらえて、グラフィックデザインと表現する対象との関係、また対象同士の関係、見る人との関係など、さまざまな関係性を多角的・立体的にとらえる試み。その1回目である本展では、DNPグラフィックデザイン・アーカイブから映画のポスターを選び展示する。時間芸術・総合芸術である映画をどのように1枚のポスターの上に表現しているのか、グラフィックデザイナーがそれぞれに映画を咀嚼、分析し生み出した結晶ともいえるポスターの数々を観ることができる。GRAPHIC CUBEはこれからもさまざまな対象を取り込みつつ、シリーズ化していく予定。

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佐藤晃一 Koichi Sato 利休 Rikyu 1988

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榎本了壱 Ryoichi Enomoto ドグラ・マグラ Dogra Magra 1988 イラストレーション:太田螢一 Keiichi Ohta

京都dddギャラリー

京都dddギャラリーの前⾝は、⼤⽇本印刷の関⻄での⽂化活動の場として、1991年⼤阪・堂島に開設された、グラフィックデザイン・グラフィックアート専⾨ギャラリー「DNP Duo Dojima (略称ddd)」。2014年の京都移転を機に、現在の名称に変わる。2008年からはDNP⽂化振興財団が運営している。「未来のデザイン」はどうなっていくのか、どうあるべきなのか。京都dddギャラリーは新しい時代の流れを読み取り、さまざまな交流、対話を通して新たな創造性を発⾒していくことで、グラフィックデザインとアートの境界を模索し、拡⼤していくことを狙う。デザインを愛する⼈々が、ここで出会い、対話し、新たな発⾒を体験して欲しいと考えている。

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photo by Akihito Yoshida

京都dddギャラリー「第234回企画展」開催概要

会期2022年11月29日(火)から2023年1月15日(日)まで
時間11:00 ~ 19:00
場所京都dddギャラリー