仮面芸能が息づく我が国特有の文化をたどる
奈良県立美術館が開館50周年を記念し、特別展「仮面芸能の系譜―仮面芸能のふるさと奈良―」を開催する。本展では奈良で育まれた仮面芸能を体系的に紹介。仮面芸能で使用される仮面のほか、装束や楽器、歴史資料、復元模造作品などを多彩に展覧し、また関連するイベントとして、特別対談のほか公演等を展示室内にしつらえる特設舞台で展開する。
わが国は、先史時代から仮面芸能が生きづく希有な文化を持っている。縄文時代の土面に始まり、飛鳥時代に百済人が伝えた伎楽や、大陸から伝来し平安時代に集大成された雅楽・舞楽。また曲芸的な散楽、水田耕作と密着した田楽。その淵源が謎に包まれた予祝舞・翁舞や、中世に大和国において猿楽から発展した能・狂言へとつながる。本展では、仮面に加え、装束や楽器などを展覧し、奈良で生まれ育った仮面芸能の魅力を伝える。
開館50周年記念特別展 仮面芸能の系譜 ―仮面芸能のふるさと奈良― 開催概要
会期 | 前期展示 2023年9月30日(土)~10月22日(日) 後期展示 2023年10月24日(火)~11月12日(日) |
時間 | 9時~17時(入館は16時30分まで) |
休館日 | 10月2日(月)・10日(火)・16日(月)・23日(月) |
主催・会場 | 奈良県立美術館 |
料金 | 一般1,800円、大・高校生1,600円、小・中学生1,400円 |
助成 | 一般財団法人地域創造 |
企画協力 | 大倉源次郎・岡本彰夫・金春穂高(五十音順) |