世界が注⽬する新鋭監督奥⼭⼤史の商業デビュー作
奥⼭⼤史監督 & 池松壮亮が出演し、ハンバート ハンバートの代表曲と同名タイトルの映画『ぼくのお⽇さま』の公開が決定した。監督の奥⼭⼤史は⼤学在学中に制作した⻑編初監督作『僕はイエス様が嫌い』(2019)で、史上最年少となる22歳で歴史ある第66回サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新⼈監督賞を受賞。
是枝裕和監督、岩井俊⼆監督らにも⼀⽬置かれ、是枝裕和総合演出のNetflixシリーズ「舞妓さんちのまかないさん」で5、6、7話の監督・脚本・編集(5話は是枝監督との共同監督回)を務めたほか、2024年3⽉4⽇から放送開始するNHK夜ドラ「ユーミンストーリーズ」では、第3週「春よ、来い」(主演:宮﨑あおいの演出を担当する。本作は⻑編2本⽬、商業デビュー作となるが、すでに世界各国の国際映画祭ディレクターから新作を期待される。
『ぼくのお⽇さま』あらすじ
吃音をもつホッケー少年・タクヤ(越山敬達)は、「月の光」に合わせフィギュアスケートを練習する少女・さくら(中西希亜良)の姿に、心を奪われてしまう。ある日、さくらのコーチ荒川(池松壮亮)は、ホッケー靴のままフィギュアのステップを真似て何度も転ぶタクヤを見つける。タクヤの恋の応援をしたくなった荒川は、スケート靴を貸してあげ、タクヤの練習をつきあうことに。しばらくして荒川の提案から、タクヤとさくらはペアでアイスダンスの練習はじめることに。
奥⼭が⼦供の頃に約7年間フィギュアスケートを習っていた経験から、「雪が降り始めてから雪が解けるまでの少年の成⻑を描きたい」と本企画をスタート。プロットを考える中でハンバート ハンバートの楽曲「ぼくのお⽇さま」と出会い、その歌詞を聞いた途端「主⼈公の少年の姿がはっきり浮かび、物語がするすると動きだした」という。⼀⽅、本企画をスタートさせる前後に、奥⼭が総監督を務めた「エルメス(HERMÈS)」のドキュメンタリーフィルム「HUMAN ODYSSEY ―それは、創造を巡る旅。―」 で池松壮亮と撮影を共にしたことで、池松の佇まいに魅せられ、この物語に⼤⼈の⽬線を加えたいと思ったことから「夢に敗れた元フィギュアスケート選⼿のコーチ」という池松が演じたキャラクターが作られた。
奥⼭がハンバート ハンバートの楽曲「ぼくのお⽇さま」と、池松壮亮と出会ったことから、あたたかくて懐かし くて、でもいままでに誰も観たことがない“新しい”⽇本映画が⽣まれた。楽曲「ぼくのお⽇さま」は、ハンバート ハンバートが2014年に発表したアルバム「むかしぼくはみじめだった」に収録されている。これまで主題歌オファーがあっても断ってきたほど⼤切な楽曲だったが、奥⼭からの⼿紙を読んで、オファーを快諾したという。また、デビュー作『僕はイエス様が嫌い』に続き、本作でも監督、撮影、脚本、編集を⼿がける奥⼭は、スケートを滑りながら、カメラを回している。本作は釜⼭国際映画祭2022で⾏われた世界40カ国288企画からなる「Asian Project Market(APM)2022」で「ARRIアワード」を受賞しているほか、これまで濱⼝⻯介監督、三宅唱監督らの作品を世界へ紹介してきたフランスの会社「シャレード」による海外セールスも決まっており、⿊沢清監督や深⽥晃司監督の作品をフランスで公開してきたアートハウス・フィルムズの配給により11⽉にフランス公開される予定。
奥⼭⼤史(おくやま ひろし)プロフィール
1996年2⽉27⽇、東京⽣まれ。⼤学在学中に制作した⻑編初監督作『僕はイエス様が嫌い』(2019)が、第66回サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新⼈監督賞を史上最年少となる22歳で受賞。⾃⾝で撮影・脚本・編集も⼿がけた本作は第29回ストックホルム国際映画祭最優秀撮影賞。第19回ダブリン国際映画祭最優秀撮影賞。第3回マカオ国際映画祭スペシャルメンションを受賞するなど、海外で⾼く評価され逆輸⼊されるかたちで⽇本での公開が決まる。インディペンデント映画としては異例の興⾏形態で公開された。
映画『ぼくのお日さま』作品情報
公開 | 9月、テアトル新宿、TOHOシネマズシャンテ ほか全国公開 |
配給 | 東京テアトル |
出演 | 越山敬逹、中西希亜良、池松壮亮、若葉竜也 ほか |
主題歌 | ハンバート ハンバート「ぼくのお日さま」 |
監督・撮影・脚本・編集 | 奥山大史 |
URL | https://bokunoohisama.com/ |