土地に息づく文化や独自性を生かした旬なローカル
ディスカバー・ジャパンが発行する月刊誌『Discover Japan(ディスカバー・ジャパン)』2023年4月号「すごいローカル、見つけた!」が、2023年3月6日に発売された。いま、都市とローカルの境界線はなくなりつつある一方で、まだまだ発掘されていない観光資源は数多く存在している。今回の特集では、土地に息づく文化や独自性を生かした、足を運びたくなる旬なローカルが紹介される。
ニッポンが誇るべき“原風景”の中に建つアートホテル「楽土庵」や“日本酒”を起点に福井の文化を味わう黒龍酒造の新施設「ESHIKOTO」を大ボリュームでひも解き、この春注目したいワーケーションスポット、食、アート、伝統工芸などをも特集掲載。また、写真家・石川直樹、建築家・谷尻誠などをはじめとした、ニッポンカルチャーを知り尽くすクリエイター8名に、絶景、アート、建築、ものづくり、発酵食、日本酒というキーワードごとに、いま一番自慢したいローカルの魅力を聞いた。とっておきのローカル情報が詰まった一冊で、この春に行きたい旅先を見つけることができるかもしれない。
原風景 × 滞在で土着の文化に出合う旅 富山の“土徳”を体感する宿へ「楽土庵」
豊かな水を蓄えた田んぼのそばには古民家が佇む、富山県西部の砺波平野。古民家を再生して2022年秋に誕生した「楽土庵」は、民藝や食、体験を通じて、地域に秘められた大いなる力を体感できる宿。美しい原風景や文化、信仰などを守り続けるために、滞在することが地域保全にもつながる「リジェネラティブ・ツーリズム」の魅力についてもひも解く。民藝運動の創始者・柳宗悦や版画家・棟方志功にも影響を与えたこの地で、リゾート体験を味わうことができる。
酒蔵こそ地元自慢のスペシャリスト 黒龍酒造が目指す未来の観光は「ESHIKOTO」に
福井を感じ、味わう新たな酒蔵複合施設「ESHIKOTO」。福井が誇る自然美を眺めながら、日本酒を通して人と文化をつなげる酒蔵ツーリズムの新たな拠点となるべく、2021年6月に誕生した。福井の伝統的工芸品にも深くかかわる九頭竜川を目の前に、福井の銘酒「黒龍」の酒造り、世界的建築家のサイモン・コンドルが手掛けた日本酒の熟成棟など、未来に向けて突き進む、黒龍酒造の新たな挑戦が詰まった次世代の観光拠点の楽しみ方をひも解いている。
全国各地を知り尽くしたクリエイターたちに聞く私たちのニッポン自慢
絶景、アート、建築、ものづくり、発酵食品、日本酒。各分野に精通したクリエイターの方々に、いま自慢したい日本の魅力を尋ねた。写真家・石川直樹、アートディレクター・北川フラム、建築家・石上純也と谷尻誠、バイヤー・山田遊、デザイナー・辰野しずか、発酵デザイナー・小倉ヒラク、ユリーカ(EUREKA!)店主・千葉麻里絵さん、彼らの視点から、春の旅先探しや自宅での楽しみ方のヒントが見つかるかもしれない。
“古典技法 × 遊び心”で食卓を和ませる新道工房のうつわ
先人たちの技やセンスに敬意を払い、独自の遊び心を交えて現代風にアレンジする新道工房。愛知県瀬戸市で宮本茂利・智子夫妻によってつくられるうつわを食卓に並べれば、たちまち空間に笑顔が生まれる。小誌の直営店「Discover Japan Lab.」では、2023年3月25日(土)から4月9日(日)まで「新道工房 個展」が開催。千鳥やひょうたんなどの福を呼び込むモチーフから、中国風の子どもを模した唐子まで、普段使いしやすい作品と魅力を紹介している。
Discover Japan(ディスカバー・ジャパン)
2008年創刊の雑誌『Discover Japan(ディスカバー・ジャパン)』は、”ニッポンの魅力、再発見”をコンセプトに、日本のモノ・コト・場所・人を通して、本物かつ上質な日本文化の魅力を、わかりやすく、丁寧に編集・提案する「日本の入門書」メディア。