イギリス人建築写真家pmクックによる静謐な東京の都市建築の集大成「Edo」の写真展をBOOKMARCにて開催。建築家の隈研吾を招いてサイン会も
ニューヨークのファッションブランド、マークジェイコブスが手掛けるブックストアBOOKMARC (ブックマーク) にて、イギリス人建築写真家 pmクック (Peter M. Cook 1967〜) 写真集「Edo」の出版を記念して写真展を2019年11月9日から11月17日まで開催。前日のオープニングレセプションではpmクックと建築家の隈研吾を招いてサイン会も行う。
東京の建築は20年間でどのように変化したか。1998年から日本在住のイギリス人建築写真家pmクックが、ドイツの出版社Hatje Cantz社より上梓した写真集「Edo」。東京の都市建築と進化の20年にわたる集大成ともいえるこの写真集では、タイトルを東京の旧名である「江戸」から引用し、浮世絵師の歌川広重 (1797〜1858) の江戸百景と同じく100枚の写真で構成されている。写真家の抽象的な美学が映えるモノクロームの作品群は、サイレントフィルム「メトロポリス」の未来都市を彷彿とさせる。建築家隈研吾の俳句も含まれており、都市の詩情が充溢した美しい写真集となっている。
pm cook (pmクック) / 建築写真家
1967年英国リンカンシャー州グランサム生まれ。石造りの古代建築物の多いグランサムで建築製図工の見習いをしながら、建築学校で現代建築を学ぶ。この頃から建築の測量として写真撮影を行っていた。ロンドンのRex Features Ltdの暗室で勤めたことがプロの写真家の入り口となる。
ロンドンの街でセレブリティを撮影する合間を縫って暗室での現像スキルの探究を続け、フィレンツェに移りスタジオ内外でのファッション写真の世界も学んだ。その後フリーランスに転向し、世界旅行に出るまでは、ロンドンでファッションと論説記事の撮影に従事した。長い時間をかけて21世紀の新しいデジタルスキルと、失われつつある19~20世紀の暗室の現像スキルを探究。
同時に若い頃に学んだ「建築」をテーマとして再考し始め、旧い撮影手法の大判カメラが建築を撮影するために理想的なツールである事に気づき、その技術を習得する。そして建築と都市の景観、特に現代都市の建築に目を向け、古くて新しい手法を用いて、現代世界の時間を超越したイメージを表現するようになった。過去にイギリス、ドイツ、ポーランド、メキシコ、オーストラリア、日本で展示を行い、彼のクライアントでもあるAllen & Overy, Clifford Chance, Barclays, Citibank等に作品が収蔵されている。
展示情報
イベント名 | A Bear in the Year of the Boar: The World According to Kengo Kuma by pm cook Photo Exhibition |
会期 | 2019年11月9日(土) - 11月17日(日) 12:00-19:00 |
オープニング・レセプション日時 | 2019年11月8日(金) 20:00–22:00 |
サイン会 日時 | 2019年11月8日 (金) 20:40~ |
ゲスト | 隈研吾、pmクック |
場所 | BOOKMARC (ブックマーク) 東京都渋谷区神宮前4-26-14 |