citizenM × マリオットとの提携で新たな段階へ進む
citizenMの設立当初から建築とデザインを担ってきたConcreteは、今回発表されたマリオット・インターナショナルによるcitizenMブランドの買収について、その転換点を祝福している。オランダ・アムステルダムを拠点とするConcreteは、citizenMのグローバルな歩みを象徴するこの出来事に誇りを持ち、今後のブランドの進化を引き続き見守っていく。
citizenMはデザインとホスピタリティを融合させた体験型の宿泊を核とする「スマートラグジュアリー」なホテルブランドとして知られ、今回のマリオットとの提携により、そのアイデンティティを保ちつつも世界展開を加速させることになる。マリオットの国際的なネットワークとインフラを背景に、より多くの都市で現代的な旅行者を迎え入れ、ブランドの理念を広く届けることが期待されている。Concreteは現在に至るまでcitizenMのすべてのホテル設計を担当してきた。現代の旅行者が求める快適性・機能性・スタイルをバランスよく備えた空間を提供し、同時に一貫したデザイン哲学を維持してきた。citizenMが登場した当初から、同ブランドはラグジュアリーの再定義を試み、テクノロジーと人間的な体験を融合させることで、ホスピタリティの枠組みを変革してきた。
36施設そしてその先へ
現在citizenMは世界20都市以上にわたって36のホテル(合計8,544室)を展開しており、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ローマなどの主要都市を含む。さらに600室を超える3つの新規ホテルが建設中であり、2026年中頃までに開業を予定している。今後10年間で、マリオットのグローバルネットワークを活用したさらなる拡張も視野に入れている。
Concrete
Concreteは1997年に設立された、アムステルダムの運河沿いに位置する建築・インテリアのマルチディシプリンスタジオである。建築、インテリア、都市デザイン、ブランディング、コンセプトプランニングなど、幅広い領域にわたり人間中心の空間設計を行っている。「人を建物の上位に置く」という理念のもと、形は生活に従うべきであるという信念を掲げ、日常に溶け込むデザインを追求している。