都市生活に寄り添う洗練された空間を実現する
建築設計事務所Afetto Creative Labが設計を手がけた164㎡のアパートメントは、サンパウロ東部タトゥアペ地区に位置し、若い独身男性のライフスタイルに合わせて全面的にリノベーションされた。クライアントの希望は、落ち着いた空間であること、ニュートラルな色調、クリーンなライン、そして明確な “男性らしさ” を感じられるデザインだった。結果として、控えめで洗練されたレストラン経営者である住まい手のキャラクターをそのまま反映した、都市型の機能的なリトリートが完成した。
今回のプロジェクトの中心的な方針は、ソーシャルエリアを最大化することだった。リビング、バルコニー、キッチン、そしてグルメスペースをひとつの大きな開放空間として統合し、都市の広い景観を取り込んでいる。構造壁は撤去され、既存のバルコニーのサッシも取り除かれた。改修中に撤去した資材や廃材はすべて分別され、寄付するために保管されており、環境負荷を抑えたコンシャスな姿勢が徹底されている。
- Renato Navarro
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目指したのは、友人を招いたり、趣味を楽しめるような、流動性の高いソーシャル空間だった。レイアウトもその目的に沿っており、ビリヤード台がアイランド型のソファの隣に配置され、動線を自然に整理しながらも各エリアの一体感を保っている。また、インテリアはヨーロッパのミニマリズムを軸に、インダストリアルな要素やデザイン性の高い家具をミックスしている。仕上げ材もこのコンセプトに合わせ、Portinari の大理石調のセメントトーンを採用し、ダークなベースの中に軽やかさと質感を添えている。照明はLinaが担当し、調光可能かつシーン別にプログラムされ、さまざまな使い方に対応する。主寝室では、ベッドの配置と空間のゆとりを確保するために一部の壁を撤去した。色調はソーシャルエリアのダークトーンを踏襲し、落ち着きとプライバシーを重視している。家具の注目ポイントとして、Leo Apter の「Ilha ソファ」、Luciano Santelli がデザインした Karams の「Beá アームチェア」、そして Msul Móveis の Eduardo Trevisa による「Cozy チェア」などが挙げられる。
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AFETTO LAB
Afetto Lab は 2018 年、従来の枠を超えた建築を志す若手建築家たちによってサンパウロに設立された。以来、記憶や感情を建築に翻訳する「情緒的なデザインアプローチ」で評価を得ている。
Afetto にとって、すべてのプロジェクトは“物語”であり、住宅から商業施設、家具デザインやビジュアルマーチャンダイジングまで、人と空間の関係性を深く結びつける体験づくりを得意とする。また、Núcleo Casa がマイアミで主催した国際コンペティションで 2 位を受賞するなど、ブラジル国内だけでなく国際的な存在感も高まっている。

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