新しいレストラン、バー、ロビーのインテリアデザイン

バルセロナの活気あるスペイン広場に位置するエル・エキポ・クリエイティボは、1階のエキサイティングな改装に着手したホテル・プラザを自信を持って紹介する。目的は、街全体に開かれた美食と文化のスペースとなる新しいロビー・バーとレストランを作ることである。

Bar Area
Photo credit: Adria Goula

市内最大の都市公園であるモンジュイック山の麓に位置するこの新スペースのデザインは、モンジュイックの自然の美しさと地中海の魅力をシームレスに融合させることを目指している。これを実現するため、エントランスと奥のレストランエリアの間にある既存の斜面には、有機的な形をした階段状のプラットフォームが設けられ、ゲストを探検へと誘い、正面の山を登っていく感覚を呼び起こす。

バー

プラットフォームは新しい円形のバーを囲む起伏のある小道を作り出し、スペイン広場と関わる新しいロータリーのような求心力のノードとなる。エントランスから見える位置にあり、フォーマルな存在感を放つバールは、来訪者を招き入れるフォーカルポイントとなる。このエリアの素材は、庭園の雰囲気を再現することを目指し、温かみのある木製の天井は梢をイメージしている。ナチュラルでニュートラルな色調が、セラミック・バーの鮮やかなグリーンを際立たせている。

Bar Area _ Detail
Photo credit: Adria Goula

ロビー

ホテルのレセプションは、最初のアクセス階に控えめに配置されているが、周辺には何もない。このエリアは、このプロジェクトのために特別に作られた立体的なピースで構成された、活気に満ちた職人技の陶器でデザインされている。その目的は、モンジュイック公園の新鮮さと緑を取り入れながら、バーカウンターとの対話を確立することである。

Lobby Area
Photo credit: Adria Goula

Lobby Area - Detail
Photo credit: Adria Goula

「SIMULTANEO」美食空間

プロジェクトのさらに奥へ進むと、最上階には、半透明の温室のような新しい屋根のおかげで、強い自然光が差し込む広々としたエリアが現れる。この地中海の燦々と降り注ぐ光の下で、エル・エキポ・クリエイティボは都会の中の真の庭園を作り上げた。大きなプランターが空間を緑と新鮮さで満たし、その有機的な形はベンチとして機能し、起伏のある小道、さらには小さな高台のステージを作り出している。注意深く配置することで、多様なエリアや親密なコーナーが客席として作られ、それぞれが特定の機会や時間帯に理想的に適している。朝食からイブニングカクテルまで、またビジネスミーティングや家族の集い、会議やコンサートまで、一日を通して様々なアクティビティが共存する、広々とした多目的な美食・文化空間としての機能要件を満たすことができる。

Restaurant Area
Photo credit: Adria Goula

Restaurant Area
Photo credit: Adria Goula

Restaurant Area
Photo credit: Adria Goula

エル・エキポ・クリエイティボ

建築家のオリバー・フランツ・シュミット、ナタリ・カナス・デル・ポゾ、ルーカス・エチェベステ・レイシーによって2011年に設立されたエル・エキポ・クリエイティボは、バルセロナを拠点とする有名なインテリア建築・デザインスタジオで、ホスピタリティ、ガストロノミー、ブランドスペースのデザインを専門としている。空間デザインは、説得力のあるストーリーを語り、人々にインスピレーションを与えるものでなければならないという信念を中心に、常に確かな概念的アプローチに裏打ちされた哲学を貫いている。プロジェクトが評価されただけでなく、ベスト・インテリア・デザイン・ファーム・アワード、インテリア・プラクティス・オブ・ザ・イヤー・アワード、ファーム・オブ・ザ・イヤー・アワードなど、スタジオの軌跡と方法論も評価されている。また、『FRAME』誌は、エル・エキポ・クリエイティボを世界で最も影響力のあるデザイナー20人のうちの1人に選出した。