高架歩道が既存の建築物をつなぐエフィセンシーラボによるアベニュー深センELCのキャンパス
建築家、プランナー、デザイナー、教育者のチームで構成されるエフィセンシーラボ・フォー・アーキテクチャーPLLCによって革新的な「アベニュー深セン」のキャンパスマスタープランであるアーリーラーニングセンターの校舎が完成した。このプロジェクトは、エフィセンシーラボとアべニュー・ワールドスクールの5回目のコラボレーションだ。
「私たちは過去4年間、アベニューと有機的な関係を築いてきました。これには、教育セクターでの共同研究も含まれています。橋、天蓋、ポータル、敷居など、多岐にわたり研究から導き出された多くの要因が深センプロジェクトに組み込まれています。」と、エフィセンシーラボの社長、Aybars Asciは述べている。
唐蘭工業団地は、深センの南山区に残っている数少ない未開発の「都市村」の1つだ。解体して新たに建設するという以前の戦略とは対照的に、政府は既存の構造物の適応的再利用を採用するプロジェクトに焦点を移している。この地域は現在、教育研究ゾーンとして再開発が予定されており、エフィセンシーラボは7つの既存の工業用建物をつなぐ「橋」を、キャンパスのマスタープランニング、建築設計、インテリアデザイン、および街の公道の中心においた。この高架歩道を介して構造物を接続することに加え、キャンパスの建物の各屋上は造園が施され、遊び場、野外学習スペースが設計された。
高架歩道は今後2年間建設され続け、キャンパスの7つの建物すべてを接続する予定です。その結果、学生は体験型歩行者循環ネットワークを介してすべての施設に安全にアクセスできるようになります。」とAsciは説明する。
アベニュー深センアーリーラーニングセンターは、3階建ての倉庫と駐車場のアダプティブユースに基づいて設計された。エフィセンシーラボは、戦略的な減算と加算の観点からプロジェクトに取り組んだ。これには、既存の建物を非常に正確にカットし、接続性を高めることも含まれていた。 「つながり」の概念は、橋や歩行者用通路の形での物理的なつながりから、既存の倉庫構造から戦略的に彫られた慎重に振り付けられたアトリウムによって可能になる視覚的なつながりまで、プロジェクトの中心を形成している。
アーリーラーニングセンターをキャンパス内の他の建物に接続する最初の戦略であった「橋」は、一連の既存のガジュマルの木を通過するように構築され、施設に入るまでのユニークで刺激的な「道」を提供している。遊び場はコネクタブリッジから降り、木の根の構造の間に織り込まれた一種の「ツリーハウス」の環境を形成している。橋は生徒たちを周囲の環境の美しさに浸し、自然への共感を育むのに役立っている。
アーリーラーニングセンター内には、既存の建物の床スラブからマルチレベルのアトリアが切り取られ、3つのフロアすべてにわたって斜めのビューを提供するように配置された一連の開口部が作成された。メインアトリウムは底板の中央にあり、建物に自然光を取り入れている。接続の概念は、色分けされた学習ポッド、しきい、およびニッチによって内部全体で継続され、部分的な隔離と視覚的な接続の二重性を生徒に提供している。ガラス張りの壁は、メインアトリウムの周りに作成された楽しくインタラクティブな学習ゾーンに、書き込み可能な壁を提供し、「鍵穴」ポッドは、あるゾーンから別のゾーンへのゲートウェイとして機能する。
「私たちは深センの子供たちに、都市の都市構造に織り込まれた遊び心のある学習環境を提供できることを誇りに思います。アーリーラーニングセンターは、アダプティブユースの輝かしい例であり、キャンパスが完成するにつれて、さらに大きなものが生まれる前兆もあります。」Asci
エフィセンシーラボ・フォー・アーキテクチャー PLLCについて
「効率の良さは美しい」は、より持続可能で、包括的で、公平な未来を構築するためのエフィセンシーラボの研究主導の設計哲学の背後にある精神。アルゴリズムツールの使用や建物のパフォーマンスモデリングなど、概念の明確さと分析プロセスを組み合わせて、すべての新しい課題において、構築環境の効率向上へと道を開くことをめざしている。自然に刻まれた建築言語を開発するために、同社の専任の設計専門家チームは、マスタープランニング、実現可能性調査、建築設計、インテリアデザイン、家具設計、製品設計、効率コンサルティング、ビルディングインフォメーション、モデリング(BIM)及びデータの視覚化など、幅広いサービスを提供している。
またスタッフの多くが高等教育の教師であることなどから、教育セクターに対する情熱があり、過去4年間だけでも、アジア、北アメリカ、南アメリカで270万平方フィートのキャンパスのマスタープランに携わっている。