陶磁器を起点に人間と自然の創造性を再定義する

工藝とアートの視点から「人間の創造活動の意味」を問い直すプラットフォーム「CRARTS(クラーツ)」が始動し、2025年12月6日に関西日仏学館で開催される。本プロジェクトはフランスと日本を拠点とする3名のオーガナイザーにより企画されており、第1回となるイベントが京都とリモージュを皮切りに展開される。ADF_Webmagazine_Crarts_Kyoto_1

CRARTSは「Re-originating human and natural creativity(人間と自然の創造性の再起動)」をテーマに、なぜ人は物で溢れる時代においても“つくり続ける”のかを多角的に掘り下げる。陶磁器、文化ビジネス、感性という3つの軸を通じて、創造の本質的価値を問いかける試みとなっている。なぜ初回のテーマに陶磁器を選んだのか。それは、陶磁器が人類にとって根源的な表現媒体であるからだ。生活の道具として、儀式の対象として、そして日常を彩る造形物として、陶磁器は古代から現代まであらゆる文化圏で存在し続けてきた。そうした普遍的なメディウムを通じて、断絶されつつある人間同士のつながりや創造の根本を再考する機会が生まれる。

第1回プログラム

日仏の文化機関や地域が連携。京都での開催後は、議論や成果を「マニフェスト」として可視化し、次なる都市へと対話の輪を広げていく構想だ。分断と消費が加速する現代において、CRARTSは創造の輪郭を再定義する国際的な対話の場となることを目指している。オーガナイザーは、磁器アーティストで「la matière des songes」主宰のThierry Damant(ティエリー・ダマン)、文化ビジネスコーディネーターでCOS KYOTO代表の北林功、感性キュレーターの吉田真理子。異なる専門性と文化的背景をもつ3人が交差することで、領域横断的な創造のプラットフォームが立ち上がっている。また、京都での開催にあたっては、関西日仏学館の協力をはじめ、リモージュ市、ヌーヴェル=アキテーヌ地域圏、アドリアン・デュブシェ国立美術館、リモージュ美術館などが支援に名を連ねている。プロジェクトは一過性の展覧会や講演にとどまらず、今後も継続的に国際都市間で展開される予定だ。ものづくりの価値や創造の意味が問い直される時代において、CRARTSは未来の「つくる意味」を探る対話の起点となるだろう。

CRARTS vol.1「Re-originating human and natural creativity」

日時2025年12月6日(土) 開場12:30 / 開始13:00〜16:30
会場関西日仏学館(Institut français du Kansai)
参加一般 2,000円/学生 1,000円(先着30名)
言語日本語・フランス語
チケットhttps://tinyurl.com/ync43tr3