医療トレーニングと科学的発展のための卓越したセンター
コンテンポラニア建築事務所はブラジル北東部アグレステ地域のHELP(Hospital de Ensino e Laboratórios de Pesquisa)を設計した。人口約42万人の都市に位置するこの新しい施設は、半径150万人以上の人々に利用されている。HELPはブラジルの人口の34%を占めるカンピーナ・グランデ市地域の主要な医療センターとしたリファレンス・センターとなるよう計画された。
この病院は地域で最も重要で有名な医学部のひとつと連携しており、医療訓練と科学的発展のための卓越したセンターであると同時に、慈善事業と民間が混在する一般市民を対象とした高いサービスを提供する地域規模の病院である。
また、HELPは医療だけでなく効率的な資源利用においても先進的な環境で、テクノロジーとサスティナビリテを上手く組み合わせた施設でもある。ブラジルではまだ珍しいハイテク建築設備や機器、またソリューションシステムが導入されている。雨水収集・貯水ネットワーク、空調システム(空気更新、排気、負圧・正圧による冷却)、医薬品搬送用空気圧システムなど、システムを管理するための高度なビルディング・オートメーション・リソースを備えて、独自の太陽光発電所で建物の需要を100%維持できるように設計されており、毎月約10万ドルの節約にもなっている。
病院のヒューマニゼーションに関しては、バイオフィリアとニューロ・アーキテクチャーのリソースを利用し、庭園や自然採光、色、素材、質感の意図的な構成で自然の要素を建物に取り入れ、従業員、同伴者、訪問者などの幸福感を促進するだけでなく、治療環境を整えることを目的としている。HELPは人間中心の設計アプローチを導入し、病院の目的である「回復」「歓迎」「快適」に貢献できる変革の施設として、ヘルスケアのための建築の現代的なビジョンから開発されている。
コンテンポラニア建築事務所
カンピナ・グランデ(ブラジル)を拠点とする有名な建築事務所で、ブラジル市場において15年の歴史を持つ。企業プロジェクトとヘルスケア・プロジェクトを専門とし、差別化されたサービスと高品質の建築を提供する専門チームがある。彼らのコミットメントは革新的で機能的、持続可能なソリューションに反映され、期待を超えたユニークな体験を促進する環境を形成している。