音部大輔がマーケティング・キャリア・人生の悩みに全力回答
日経BPは、2023年4月24日(月)に、音部大輔の書籍『マーケティングの扉 経験を知識に変える一問一答』を発行した。今さら聞けないマーケティングの疑問から、キャリアや生き方の悩みまで、一問一答形式で学ぶことができる。マーケティング業界に限らず、幅広い分野で日々奔走するビジネスパーソンや、マーケティングの世界に足を踏み入れようとする学生まで、気軽に手に取れる1冊となっている。
本書の特長
現場のマーケター、そして現役大学生から質問を募集
マーケティングの現場で生じた実務的な問題から、仕事の本質を突くような素朴な疑問、キャリアアップに関する悩みまで、幅広いトピックを収載。卓越したマーケティング技術を駆使して導き出された、課題解決へのヒントが詰まっている。よくある教科書や実用書的なアプローチではなく、著者の音部大輔が読者に語りかけるような文章で最先端のマーケティングのエッセンスを解きほぐしながら、この世界を生き抜くための知惠を授けてくれる。まさに音部がマーケティングの現場やこれまでの人生で培った経験からにじみ出たノウハウの集大成と言える。
一問一答形式
全88の疑問に音部が一問一答形式で回答。380ページの大ボリュームで、1日1問、あるいはその時々の悩みに合った項からでも気軽に読み進めることができる。通勤途中の短時間でマーケティングのエッセンスを確認したり、時間のある週末にじっくり読み込めば今後のキャリアや人生に対する指針を与えてくれる1冊となっている。
目次
第1章 マーケティングの扉
- 「いいマーケター」はマーケ以外から多くを学ぶ
- 「ズレ」があるから、私はマーケティングに熱中する
- 人間力か組織の輪か? 企画実現の合意形成に必要なもの
- 大学で学んだマーケティングの知識は社会でも役立つか
- マーケティングはアートかサイエンスか、もちろん両方いいマーケティングの判断基準は「市場創造」にあり
- 「令和のフィリップ・コトラー」は誰?
- 競合相手が知らなければ優位に立てるお薦めの本
- 上司の承認が得られないプラン、あなたに足りないもの
- プロは1発の成功より再現性を大事にする
第2章 キャリアの扉
- 優秀なマーケターを目指す人に向けた転職の心得
- キャリアに迷ったら「給料アップ」を意識してみる
- P&G退社を決めた40歳 仕事に生き続ける大切な経験
- 私が大学で教鞭を執るとしたら……
- それが目的ではないが、「広告賞」には意味がある
- 外資系か日系か、マーケターが仕事をするならどっち?
- 大学1年生で受けた「マーケティング論」の面白さ
- 「非エリートマーケター」がのし上がっていくためには
- きっと訪れる、マーケターとして「心躍る瞬間」
- アイデアの優先順位は、動機と向き合えば見えてくる
第3章 戦略の扉
- 誰でもできる、大きな視点から「戦略」を立てるコツ
- 「戦略を練る」とはこういうことだと教えてくれる良書
- 「顧客起点」は社会正義ではない
- フレームワークは「視点」 よりも運用を意識
- あなたのフレームワーク数は時代遅れになっていないか?
- データは人間味がないのではなく、人間を表している
- ブランドに必要な「パーパス」を規定するための勘所
- ブランドマネジメントの文化は、善悪の判断基準の導入
- 失敗を他人のせいにする人のカッコ悪いで済まない問題
- 他社のマーケティング分析に役立つ「2つの質問」
第4章 リーダーの扉
- 仕事で大失敗した後輩にかける言葉
- 人材を育成する力がない…生まれつきそんな人はいない
- ナポレオンとモルトケでマーケターを分類してみた
- スタートアップのCMOが持つべきスキルセットとは
- 抜きんでたエースがいなくても勝てる組織を目指せ
- 組織や個人の成長に欠かせない「共通言語」のつくり方
- 「経験を知識に変える」ための有効なアプローチ
- 「マーケターの素養」を見抜く、とっておきの質問
- P&G人事リーダーから面接担当者へ3つのアドバイス
- 最も喜んでもらえたプレゼントの話をしてください
第5章 スキルの扉
- 「パーセプションフロー・モデル」が起点のモノづくり
- 価格は機能なり、「値上げ」を消費者に伝える良い方法
- 使用体験に依存しない腕利きマーケターが見ているもの
- どうすれば売れるのかより「買いたくなる理由」を探せ
- 意見が合わない相手と分かり合うためのテクニック
- 「差別化」とは、同じ問題を新しい課題で捉え直す作業
- クリエイティブ案を評価する「目的」と「基準」
- 文化が異なる相手との仕事は、愛嬌と目的が物を言う
- SNSやオウンドメディアの成長をどう定義するか
- 積年の課題、『機動戦士ガンダム』を愛する理由に挑む
ほか、全88題
音部大輔(おとべ・だいすけ)
17年間の日米P&Gを経て、ダノンやユニリーバ、資生堂などでマーケティング担当副社長やCMOとしてブランド回復を主導。2018年より独立、現職。家電、化粧品、輸送機器、放送局、電力、広告会社、D2C、ネットサービス、BtoBなど国内外の多様なクライアントのマーケティング組織強化やブランド戦略立案を支援。博士(経営学 神戸大学)。著書に『なぜ「戦略」で差がつくのか。─戦略思考でマーケティングは強くなる』(宣伝会議)、『マーケティングプロフェッショナルの視点』(日経BP)、『The Art of Marketing マーケティングの技法 ─ パーセプションフロー・モデル全解説』(宣伝会議、日本マーケティング学会「日本マーケティング本大賞」で2022年の大賞受賞)などがある。