森英恵 世界にはばたく蝶

水戸芸術館現代美術ギャラリーでは2020年2月22日（土）から5月6日（水）まで「森英恵 世界にはばたく蝶」展を開催する。「私の蝶は銀色に輝くジェット機のイメージよ」。日本のファッションデザイン界のパイオニアである森英恵のこの言葉には、森英恵自身の代表的なモチーフである蝶に込められた想いが込められている。戦後復興期にファッションデザイナーとして活躍し、東西の文化を融合させながら世界にはばたく力強い女性として活躍してきた森英恵。1965 年にニューヨークで初の海外でのショーを行い、1977 年には東洋人で初となるパリ・オートクチュール組合の会員となり、世界的なファッションデザイナーとしてその名をが知られるようになった。森英恵自身の名前を冠したブランドは言うまでもなく、時代とともに第一線を活躍してきた姿は、女性の社会進出の先駆けを象徴する憧れの女性像として人々の目には映った。本展では半世紀に渡り、森英恵が手がけてきたオートクチュール、映画、舞台衣裳、ユニフォームなど多岐にわたる手仕事の作品を通じて、激動の時代をしなやかに切り開いてきた森英恵の足跡を紹介する。

「森英恵 世界にはばたく蝶」展 水戸芸術館 現代美術ギャラリー