多摩美大学院修了展で辰野登恵子賞を受賞した期待の若手作家、王露怡の個展が開催

お洒落で気取らない街、下北沢に似合うアートを紹介するコマーシャル・ギャラリーとして、2022年4月1日にオープンした下北沢アーツ。下北沢駅徒歩4分、茶沢通りに面した1階ガラス張りのオープンな展示空間で若手現代アーティストを中心とした作品を紹介・販売している。このたび、2022年7月1日から18日までの期間に、今年の多摩美術大学大学院修了制作展にて油画専攻の優秀な修了生1名に贈られる辰野登恵子賞を受賞し、将来を期待される若手作家、王露怡(オウ ロイ)の個展「O」を開催することが決定した。本個展では多摩美術大学大学院修了制作展出展作品から新作まで計約15点が並ぶ。

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Wang Luyi《Glow》, 2021, Oil on canvas, 162x194cm(F130)

私は個体と周囲の世界の曖昧な関係、切り離せない縺れなどに興味がある。自身の経験、不確かな記憶や夢に基づいており、個体とそれを頼りとして存在する世界との不可解さを表現出来ればと思う。

-王露怡

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Wang Luyi《Untitled》, 2022, Oil on canvas, 116.7x91cm(F50)

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Wang Luyi《Fish bone》, 2022, Oil on canvas, 31.8x41cm(F6)

王露怡(オウ ロイ)プロフィール

1996年、中国、杭州市生まれ。今年、多摩美術大学大学院美術研究科修士課程を修了し、修了制作展では油画専攻の優秀な修了生1名に贈られる辰野登恵子賞を受賞した将来を期待される若手作家。自身の経験、記憶、夢をもとに世界との距離感や関係性をテーマに制作している。

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Wang Luyi《In the spring》, 2022, Oil on canvas, 53x45.5cm(F10)

王露怡の作品では、主に花や木などの植物が、緑、赤、ピンク、黄、紫などの淡い色調の濃淡の中で描かれる。連続するモチーフは繊細なタッチでぼかされ、様々な境界が朧げに表現されている。特に多摩美術大学大学院修了展に出展した130号(162x194cm)の《Glow》は曖昧な距離感で浮かぶ茎や花の背景にうっすらと花の幻影が浮かび、鑑賞者は草原でも深海でもあるような大きな空間に没入する感覚を覚える。

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Wang Luyi《Untitled》, 2022, Oil on canvas, 41x31.8cm(F6)

個展

2022年:花はまた咲く(Bambinart Gallery、東京)
2021年:BORN IN THE TREE(長亭ギャラリー、東京)

※他、「SICF22」(スパイラルホール)、「アジア創造美術展」入選(国立新美術館)、「HEART ART IN TOKYO 2018」(東京都美術館)、など多数のグループ展にも出展

受賞・奨学金

2022年:多摩美術大学大学院卒業・修了制作展 辰野登恵子賞
2021年:FACE展 入選、三菱商事アート・ゲート・プログラムスカラシップ 奨学生、美術新人賞デビュー入選
2018年:日本の自然を描く展 佳作賞(上野の森美術館、東京)

王露怡個展「O」開催概要

会期2022年7月1日(金)-18日(祝) *オープニング・レセプション:7月1日(金) 18:00-20:00
会場下北沢アーツ
営業時間13:00-19:00
休廊日火・水・木曜日
URLhttps://bit.ly/3yamCFf