キノコの菌糸体から生まれた新素材を使用した初のフットウェア
アディダスジャパンは、キノコ由来の革新的な素材Myloを使用した初のフットウェア「STAN SMITH Mylo(スタンスミス マイロ)」を発表。Mylo™素材は、従来のレザー素材のようなルックスと質感を有しているだけでなく、再生可能な代替素材であることも特徴。ブランドとして掲げるサステナビリティへのコミットメント「END PLASTIC WASTE (プラスチック廃棄物の削減)」に向けた節目となる新素材を、アディダスを象徴するフットウェアSTAN SMITH (スタンスミス) に採用。2022年春夏コレクションより発売予定。
本コンセプトフットウェアは、次世代の最先端素材の開発に取り組むバイオテクノロジー企業であるBolt Threadsとの、独自の共同パートナーシップを通して実現した。
キノコを支える根の役割を果たす“菌糸体”から作られたMylo™は、再生可能かつ2週間弱で成長する高効率な素材。最先端の農業技術を活用したプロセスにより、1平方フィート(0.09平方メートル)単位で増産を可能にする空間効率の高いシステムでこの菌糸体を育てることができる。
アディダスが追求してきた成果ともいえるこのコンセプトフットウェアは、本当の意味での「Made with Nature (自然とのコラボレーション)」を実現したフットウェアであり、また、ものづくりにおける「Regenerative Loop (再生のループ)」を実現する、アディダスの取り組みにも貢献する天然素材から生まれたプロダクト。
Mylo™素材は汎用性が高く、多種多様な着色や仕上げ加工が可能だが、記念すべき最初のモデルには、シンプルかつクラシックなスタンスミスを採用した。アイコニックなパーフォレーション(通気孔)を配したアッパーと、ヒールタブのオーバーレイにMylo™を採用し、ミッドソールは天然素材のラバーで作られている。
多くの変革をもたらすであろう新素材を使用したこのスタンスミスは、アディダス史上、最もサステナブルなフットウェアとして名を刻むことになる。今年のはじめ、高機能リサイクル素材“PRIMEGREEN”を採用してサステナブルに生まれ変わったスタンスミスに続き、STAN SMITH Mylo™も新たなアイコニックなスニーカーとなる。
新素材Mylo™の登場は、END PLASTIC WASTE (プラスチック廃棄物の削減)という当社の大きな目標に向けた新たな一歩です。私たちが学ばなければならないのは、自然にあらがうのではなく自然と手を携え共に歩むこと。革新的なソリューションを見つけるためにあらゆる努力を惜しまず、資源が回復できるように持続可能なペースでものづくりを行う責任があるということです。そのために、地球の生態系との相乗効果をはかることができるようデザインしました。そして、私達はこれからもブランドとして素材のイノベーションの可能性を追求していきます。
Amy Jones Vaterlaus, Global Head of Future at adidas