黒人画家ドウツの新作展、開催

翠波画廊は、国際的に活躍するセネガル出身の画家、ドウツの最新作の展覧会「ドウツ作品展」を開催。アフリカのセネガルに生まれ、 フランス・パリで活躍する黒人画家ドウツ。黒人文化を色濃く反映し、プリミティブでありながらも力強いマチエールと強烈な色彩でヨーロッパ、アメリカで注目を集め始めている。力強い生命力に満ち溢れたアフリカの大地を思わせるその大らかな作品世界を堪能できる内容となっている。

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新作「カヤール、バラ色の湖へ」アクリル、パステル、コラージュ 600,000円(税別)

1980年代、白人至上主義のアート業界に黒人アーティストとして初めて正当な評価を得たジャン=ミシェル・バスキア。バスキアの成功を機に、その後、多くの黒人アーティストがアート市場で注目を浴びている。ジャズやゴスペル、 ロックやヒップホップなど音楽でも数々のジャンルを生み出した黒人文化には、これまでの西洋や東洋にはなかった魂の叫びともいえる生命力が満ちあふれている。そんな黒人アーティストの創り出すアートには人間の根源から生まれたエネルギーに溢れ、私たちの心を刺激してやまない。

アフリカの大地が生んだ力強い「色彩」

ドウツの研ぎ澄まされた確かな色彩感覚から生み出される、鮮やかな原色やパステルカラーの色彩。アフリカという明るい太陽の恩恵をふんだんに受けた地で生みだされたドウツの力強い色彩は、西洋やここ日本で目にする色合いとは全く異なっている。溢れんばかりの生命の喜びが瑞々しい色彩で表現され、眺めていると元気をもらえたり、明るい希望を感じさせてくれる。

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「メディナの祝日」アクリル、パステル、コラージュ 650,000円(税別)

業界関係者も期待するアーティスト

若手のアーティストの作品は、比較的手軽に購入出来て、作品自体を楽しめることはもちろん、今後の活躍も楽しみにできることが面白いところ。特にドウツは、一貫した独自の世界観を作り上げ、国際的に活動を展開していることもあり、既にアート関係者もこれからの飛躍を注視している画家の一人と言える。今後の期待感とともに絵を楽しめるところが、ドウツの大きな魅力の一つ。

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今春に開催した展覧会の様子

最新作を一堂に

今回の作品展のために、描き上げたばかりの最新作を展示。100cmを超える大作から、飾る場所を選ばない小さな作品まで、新作を本展覧会で初公開。

ドウツ(Ndoye DOUTS)プロフィール

アフリカ・セネガルに生まれたドウツは、セネガルの美術大学を主席で卒業後、アフリカで最も大きなアートの祭典「ダカールビエンナーレ」でグランプリに輝き、国際的に関心を集める。現在に至るまで、パリを拠点にヨーロッパ各国やアメリカでも数多くの個展を開催。展覧会によっては作品が完売になるなど人気を博し、将来を期待される注目のアーティスト。

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セネガル出身の画家ドウツ

1973年、セネガルに生まれ、ダカール美術学校を首席で卒業。2000年のアフリカビエンナーレでは砂の上に家を建てるインスタレーションアート”Train Train Medina”で大きな関心を集め、フランスやベルギーのテレビでも紹介される。2003年には、同作品がカナダ・モントリオールの祭典「Festival Vues d'Afrique」にて最優秀アニメーション・フィルム賞を受賞する。2006年にはダカールビエンナーレでヨーロッパ美術評議会よりグランプリを授与される。2007年にはスペインのヒホン美術館に展示された100点もの作品がすべてワシントンの世界銀行に買上げられた。セネガルからパリへと移ったのち、移民として活躍するアーティストとしてCNN放送で作画風景や作品が紹介。2008年3月、韓国アフリカ博物館に作品が初公開以後、毎年フランス・スペイン・イタリア・韓国で個展やグループ展を開催する。2019年翠波画廊が初めて日本で作品を紹介。

「ドウツ作品展」開催概要

会期2020年10月12日(月)〜10月24日(土)
※日曜・祝日休廊
時間10:00〜18:00
場所翠波画廊(〒104-0031東京都中央区京橋3−6−12正栄ビル1F)
入場料無料
ドウツ作品ページhttps://bit.ly/3d9l8PI