スケートボードを表現のルーツにもつペインター
山口幸士の作品集『DAYS』が、2023年11月17日(金)に美術出版社から発売される。山口幸士は、3年間のニューヨークでの活動を経て2018年より東京・神奈川で活動。昨年、出身地である川崎市の工場内で開催した5日間のみの個展が大きな話題になるなど、いま注目のアーティストの一人。待望の初作品集となる本書は、ニューヨークで制作した作品から最新作まで約90点を掲載するほか、書き下ろしの作家論考を掲載する。
山口幸士は、10代の頃から親しんだスケートボードで得た視点を表現にとり入れ、日々の暮らしで目にする風景を描いてきた。身近なものの新たな表情を写し出した作品群は見る人に新鮮な驚きをもたらし、近年注目が高まっているペインター。現在は東京・神奈川を拠点に活動、2022年には出身地である川崎市の工場内で5日間のみの個展「小さな光」を開催し、大きな反響を呼んだ。2023年にはGinza Sony Parkのウォールアート企画に選出されるなど、活躍の場をますます広げている。
初の作品集となる本書では、ニューヨークで描いた活動初期の作品から大作に挑んだ最新作まで、約90点を掲載。作家自身がビジュアルページの構成に携わり、紙面ならではの作品体験も魅力の一冊になっています。さらに、川崎市にゆかりのある二人の筆者(川崎市市民ミュージアム学芸員・杉浦央子、『ルポ川崎』などの著書で知られるライター・磯部涼)による書き下ろしエッセイを収録し、その表現のルーツに迫る。
山口幸士(やまぐちこうじ)
神奈川県川崎市出身。主な個展に、2023年 「SURFACE」(オン・サンデーズ&ライトシード・ギャラリー、東京)、2023年 「Koji Yamaguchi」(T&Y Projects、東京)、2022年 「風が吹くこと」(Gallery Trax、山梨)、2022年「Trees」(KULA、千葉)、2022年「小さな光」(NDK Recycle Factory、神奈川)、2021年 「日々」(OIL by 美術手帖ギャラリー、東京)、2021年 「余白の記録」(Ginza Sony Park、東京)、2021年 「近くて、遠い」(BAF STUDIO TOKYO、東京)、2020年 「静かな時間」(Gallery Trax、山梨)、2020年「見えている、見えていない」(SALT AND PEPPER、東京)、2019年 「SOMETIME」(SALT AND PEPPER、東京)、2018年 「ROJO KANSATSU」(BEACON、東京)、2018年「ROSES」(代官山 蔦屋書店、)、2018年「CITYSCAPE」(Nepenthes NY、ニューヨーク)
⼭⼝幸⼠『DAYS』書籍情報
著者 | ⼭⼝幸⼠ |
発行 | カルチュア・コンビニエンス・クラブ |
発売 | 美術出版社 |
価格 | 6,500 円+税 |
発売日 | 2023年11月17日(金)より順次 |
仕様 | A4変型判、上製本、128⾴ |
ISBN | 978-4-568-10574-2 C0071 |