日本和文化振興プロジェクト「第1回日本和文化グランプリ」、計8作品の授賞を決定
日本和文化振興プロジェクトは、各分野の企業、協会、自治体が協業し、持続可能な日本の伝統文化発展の仕組みを構築・確立するため、2020年5月に設立された。このたび「第1回日本和文化グランプリ」に寄せられた130点の応募より8作品が選出され、グランプリには、中川木工芸比良工房による木桶「YORISIRO」「WAVE」が選ばれた。今後は販売拡大サポートなどを提供し文化の普及に努めていく。
元文化庁長官の近藤誠一が陣頭指揮をとり、副代表にユナイテッドアローズ名誉会長 重松理と、400年の歴史を誇る伊場仙14代目当主 吉田誠男が脇を固める一般社団法人 日本和文化振興プロジェクトは、国籍居住地問わず、和文化に携わる国内の企業・団体・個人を対象に、日本が誇る優れた作品を顕彰するイベントとして当グランプリを開催。審査員はシャネル合同会社 会長リシャールコラスや、モデルの秋元梢など、各界で活躍する18名が務め、130点の応募作品から栄えある8作品を選出いたしました。受賞作品は特集ページにて閲覧可能。今後はオンライン発表会やトークセッションを計画して受賞者に対しての需要拡大につながるフォローを具体的に実施し、和文化の担い手が持続的に活動できるよう継続してサポートしていく。また、第2回の応募開始は2021年11月を予定している。
受賞作品
グランプリ(副賞50万円)
木桶「Wave」シリーズ・「 YORISIRO」シリーズ
中川木工芸比良工房
中川周士 鈴木大樹 斎藤皇輝 大原弘也 亘章吾
中川木工芸比良工房は、自然の持つ造形美と人が作る造形美のどちらをも大切に、700年以上続く木桶の箍締め技法を用いた作品制作をしている。感覚的な制作を感じさせつつ実際は緻密な計算と論理に裏打ちされた「Wave」シリーズは、テコの原理を使うことで上方にタガをなくし自由な波型を表現。また「YORISIRO」シリーズは、木の自然な曲がりをそのまま表現することで割れやゆがみを起こさないように木桶として再構築し、人には作り出せない造形美をそのままに作品として成立させている。
準グランプリ(副賞10万円)
書のキュビズム「自然体」
紫舟アトリエ 紫舟
講評:書を立体にする。この作家は長きにわたりこの独自の表現に取り組み、国内外で活躍をし、多くの成果を挙げている。今回出品された作品はその中の一作である。書は紙、布、板などに墨を持って書く平面芸術であるが、元は骨や亀の甲羅、石、金属などに彫りを入れたもので立体芸術なのである。字を読まずとも空間そのものが美しく存在する本作は最後までグランプリを争った優作である。
優秀賞(副賞5万円)
学生賞(副賞5万円)
特別賞
受賞特典
指定のロゴマークを使用権利の付与
販路拡大のサポート
- 日本服飾文化振興財団のセミナールームでの、展示商談会の無料開催
- ファッション・工芸・アート分野の各大手会社への、推薦並びに窓口紹介
- 店頭での販売サポート、POPUPショップ等出店
受賞作品には以下のサポートを計画
合同展示発表会:日本服飾文化振興財団ショールーム(2022年1月以降)
入選作品展示:
- 日本橋室町コレド3(2021年11月初旬)
- 羽田空港第二ターミナル「和蔵場」(2021年11月以降)
入選/最終審査エントリー 作家作品展示販売:
- UNITED ARROWS 六本木ヒルズ店 IN SHOP「順理庵」(2021年11月以降)
- 銀座「順理庵」本店(2022年1月以降)
- 羽田空港国際線エリア内(2022年4 ~ 5月頃)
「第1回日本和文化グランプリ」開催概要
募集テーマ | 「伝統と未来」 |
応募期間 | 2020年8年~ 2021年3月31日 |
応募総数 | 130点 |
授賞式 | コロナ禍のため未定 |
トークセッション | 2021年10月5・6日 18:00 〜19:30(受賞者、審査委員、理事によりオンラインにて開催) |
最終審査会の動画 | https://bit.ly/3mWqq7R |