B&B Italia Tokyoにて江戸美術の特別販売会が開催。若冲・北斎・広重・国芳を現代の空間へ

イタリアモダン家具の最高峰「B&B Italia」の東京ストアにて、伊藤若冲の掛軸5点、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳、喜多川歌麿の浮世絵10点の特別販売会が2023年1月19日(木)から24日(火)まで開催される。B&B Italia Tokyoのイタリアモダンな空間と日本を代表する絵師たちのコラボレーションを楽しみながら、由緒ある江戸美術を家具選びと同様の感覚・価格帯で買える、貴重な機会である。

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葛飾北斎 百人一首 うばが絵解

浮世絵が表現する「今」

浮世絵の題材は極めて多種に及ぶが、美人画、役者絵、名所絵など、当時の庶民の「今」を反映している。浮世とは彼岸ならぬ、現世。過去でも未来でもない「今」であり、幕府から悪所とされた遊里や芝居町などで繰り広げられた庶民の流行が中心題材だった。現在では当時の人々の生活や生業、文化などを伝える歴史資料としても活用されている。それまで、芸術文化を担っていたのは特権階級・支配階級だった、江戸時代は日本の歴史上初めて、町人が文化の担い手となった。これは正にアートのイノベーションと呼べるものだったのである。

明治以降、現代に至るまで欧米文化が中心の日本はグローバル化が加速して進み、それに伴いライフスタイル、住空間のあり方も変化している。日本人にとっては、日本アートは和室との相性がいいという印象が強いが、海外に行くとその日本アートが欧米諸国の住空間に少なくない影響を及ぼしていることに気付かされる。

浮世絵はヨーロッパに渡り、フランスの印象派の成立に寄与し、海外アーティストにも大きな影響を与えた。現代アートは長い歴史の「今」を彩り、後世に伝えられていくものなのだろう。その時代背景や歴史を含め、それを見た人達がアートから何かを感じとり、それをまた後世に残し伝えていくのである。

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喜多川歌麿 名所風景 美人十二相

インテリアショップで買える若冲・北斎

今回販売の浮世絵は全て、日本美術のあるモダンライフスタイルを提案するCREATIVE DESIGN OFFICEの鬼澤孝史監修による額装での展示販売となる。海外でも人気のある美しい極彩色の浮世絵に合わせた額装は、インテリアとしてすぐに部屋に飾ることが可能である。

また、さらに希少価値の高い若冲による肉筆の水墨画は、日本から海外に流出することなく国内の一部の美術愛好家内で売買され、300年もの間受け継がれてきた。今回、老舗古美術店オーナーの特別協力のもと、5点の掛け軸が揃った。人気の高い「動物」を中心に展示・販売する。

「買える、江戸美術」開催概要

会期2023年1月19日(木) 〜 24日(火)
会場B&B Italia Tokyo 1F
時間11:00 - 18:00