日仏の芸術・デザイン交流を促進する新プロジェクト
国立アートリサーチセンターは在日フランス大使館 / アンスティチュ・フランセおよびジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター(ポンピドゥー・センター)と共同で、新たな交流事業を開始した。本事業は2024年度から2028年度までの5年間にわたり、国立美術館とポンピドゥー・センターからキュレーターを相互に派遣し、リサーチと文化交流を行うものである。

ポンピドゥー・センター外観(レンゾ・ピアノ、リチャード・ロジャース設計)写真:Herve Veronese © Centre Pompidou, 2025/Centre Pompidou, architects Renzo Piano and Richard Rogers, photo Herve Veronese © Centre Pompidou, 2025
ポンピドゥー・センター日本友の会の協力を受け、日仏の近代・現代芸術およびデザインの理解を深め、文化的な結びつきを強化することを目的としている。2024年度は、国立美術館から国立西洋美術館の学芸課研究員がフランスへ、ポンピドゥー・センターからデザイン・産業部のキュレーターが日本に滞在し、それぞれの研究を進める。
オリヴィエ・ゼトゥンによるトークイベント開催
この交流事業の一環として、2025年3月26日(水)、アンスティチュ・フランセ東京支部「東京日仏学院」にて、ポンピドゥー・センターから派遣されたオリヴィエ・ゼトゥン氏によるトークイベントが開催される。本イベントは、東京日仏学院の「ル・ラボ」シリーズと、NCARの「NCARトーク」との共同企画として実施される。ゼトゥンは、ポンピドゥー・センターが誇るデザインコレクションや、近年取り組んでいるバイオデザイン関連プロジェクトについて紹介し、環境・自然との関係性を探る最新の研究成果を発表する。
ポンピドゥー・センター デザイン・産業部キュレーター、オリヴィエ・ゼトゥンを迎えて(NCARトーク004 / ル・ラボ vol.36)
- 日時: 2025年3月26日(水)19:00~20:30
- 会場: 東京日仏学院
内容(予定)
- オリヴィエ・ゼトゥン氏によるプレゼンテーション(60分)
- モデレーターとの質疑応答・ディスカッション(30分)
オリヴィエ・ゼトゥン(Olivier Zeitoun)
ポンピドゥー・センター デザイン・産業部 キュレーター。哲学、美術史、社会科学を専攻し、同美術館で展覧会の企画・収集活動に従事。雑誌への寄稿、ESAD Reimsでの教育活動、インディペンデント・キュレーターとしての研究・出版活動も行っている。
モデレーター:高 美玲(Ko Mryon)
国立新美術館 国際連携室長・主任研究員。美術史・環境デザインを専攻し、ドイツのヴィトラ・デザイン・ミュージアムでキャリアをスタート。21_21 DESIGN SIGHT取締役、カルティエ アート&カルチャー ディレクターを経て、2023年より現職。
参加方法
- 定員: 100名(先着順)
- 参加費: 一般 1,000円(大学生以下・アンスティチュ・フランセ会員は無料)
- 言語: フランス語・日本語(通訳付き)
- 申込方法:申込みページから
国立アートリサーチセンター(NCAR)
NCARは「アートをつなげる、深める、拡げる」をミッションに掲げ、美術館の情報収集・発信、コレクションの活用促進、人的ネットワークの構築、ラーニングプログラムの拡充、アーティスト支援など、日本の美術館活動全体の充実に貢献する事業を展開している。