これまでとは違った角度からアートを鑑賞できるオンラインサービス
キヤノンマーケティングジャパンと博報堂は共同で、ニューノーマル時代の新しいアート鑑賞体験として、没入型オンライン鑑賞サービス「ZOOOOOM ART MUSEUM(ズーム アート ミュージアム)」の事業検証を2022年6月より行う。コロナ禍により美術館でアートを鑑賞したくても気軽に楽しむことができない状況が続き、入場制限や予約制の導入などで美術館の入館者数が大幅に減少。
そんな中新たなアート鑑賞の在り方が模索されている。 キヤノンMJと博報堂はこれまでとは違った角度からアートを鑑賞できるオンラインサービス「ZOOOOOM ART MUSEUM」の事業検証を開始する。
サービスコンセプト
「神は、細部に宿る。」をコンセプトに、一つの美術作品にとことんズームすることで家にいながら作者の作品への並々ならぬこだわりを知ることができる、新しい没入型オンライン鑑賞体験。キヤノンの最新イメージング技術を搭載したカメラで、作品のタッチや線の繊細さ、色使いや陰影の作り方などのディティールを撮影。また出演者から作者が影響を受けた人物や当時の時代背景、普段はなかなか聞けない学芸員の研究成果も同時にライブ配信することで時代を超えて人を惹きつける作品の魅力の源泉を探る。解説では作品にまつわる情報を一方的に伝えるだけでなく、作品に込めた作者の想いやメッセージを参加者とともに考察することで、オンラインだからこそ実現できる新たなスタイルの鑑賞体験を目指している。
本検証で取り上げる2作品
今回の事業検証は石橋財団アーティゾン美術館の協力により、ベルト・モリゾ「バルコニーの女と子ども」、ポール・セザンヌ「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」の2作品について配信。検証で得られたニーズを踏まえ、今後本格的なサービスとしての展開を目指し、美術館との連携や配信する作品を増やすなど規模を拡大した事業検証を進めていく予定。