「ツールやプラットフォームの開発」と「探求やアーティスティック・リサーチ」の2つのカテゴリーで企画を募集

東京都及び東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京が運営する、アートとデジタルテクノロジーの活用を通じて人々の創造性を社会に発揮するための活動拠点「シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]」が、CCBTを拠点に活動を展開する2024年度 アーティスト・フェローを募集を開始した。募集期間は2024年4月25日(木)から5月26日(日)までとなる。adf-web-magazine-ccbt-artist-fellow-1

CCBTのコアプログラムのひとつ「アート・インキュベーション」はクリエイターに新たな創作活動の機会を提供し、そのプロセスを市民(シビック)に開放することで、都市をより良く変える表現・探求・アクションの創造を目指すプログラム。公募・選考によって選ばれる5組のクリエイターは「CCBTアーティスト・フェロー」として、企画の具体化と発表、創作過程の公開やワークショップ等を実施し、CCBTのパートナーとして活動する。CCBTでは制作費上限1,000万円のほか、制作スペースや技術・広報・マネージメント、メンターをはじめとした専門家からのアドバイスなどのサポートを行う。今年度はツールやプラットフォームの開発を活かす表現活動と、テクノロジーがもたらすこれからの社会と「人間らしさ」について市民と探究するリサーチ型表現活動を目指す企画からアーティスト・フェローを公募し、審査のうえ、フェロー5組が7月上旬に発表される。

2024年度 募集概要

2024年度は国内外で活躍するプロデューサー、キュレーターに加え、法律家と研究者が参画。メンターとしてアーティスト・フェロー活動を専門的視点から伴走する。

2024年度 アート・インキュベーション・プログラム メンター
  • 宇川直宏(“現在”美術家、DOMMUNE 主宰)
  • 清水知子(メディア研究者、文化理論家)
  • 田中みゆき(キュレーター、プロデューサー)
  • 水野 祐(法律家 / シティライツ法律事務所)
スケジュール
  • エントリー:2024年4月25日(木)から5月26日(日)まで
  • 一次選考(書類):2024年6月中旬
  • 二次選考(面接):2024年6月下旬
募集カテゴリー
  • 募集カテゴリー1:これからの「創造性」に着目した「ツールやプラットフォームの開発」と、それを活かした表現活動 
  • 募集カテゴリー2:これからの「人間らしさ」に着目した「探求やアーティスティック・リサーチ」と、それを活かした表現活動
フェローへのサポート内容
  • 制作サポート:フェロー活動に対する経済的・環境的なサポートとして、1,000万円を上限とした制作費および制作活動やミーティング等に必要なスペースを提供
  • レベルアップサポート:企画の具体化にあたって、メンターをはじめとする専門家によるアドバイス・技術支援等を受ける機会を提供
  • プロモーションサポート:CCBTウェブサイト・SNSにおける情報発信、本プログラムを紹介するパンフレットや会場サイン等への掲載、作品や企画の記録・アーカイブの構築をサポート
  • マネージメントサポート:作品や企画を広く公開するために必要となる会場手続き、会期運営、機器運用、作品設営等のマネージメントをサポート
フェロー委嘱予定期間

2024年8月1日から2025年3月31日まで
(委嘱期間中、コア活動期間を延べ20日以上設け、CCBTの活動に多方面から参画すること)

応募者の条件
  • 日本在住であること
  • 18歳以上であること
  • 5年以上の活動履歴を有すること

2023年度 CCBTアーティスト・フェローの活動

CCBTアーティスト・フェロー活動

クリエイティブ × テクノロジーで東京をより良い都市に変える表現・探求・アクションをつくり出す、国内最大規模となるアーティスト・フェロー制度。2023年度の同プログラムでは、AI、Web3、パフォーミングアーツ、ダイバーシティ & インクルージョン等の5つのテーマから選ばれた全5組のCCBTアーティスト・フェローが、多様なプロジェクトをCCBTと街なかにて展開した。ワークショップやレクチャー、展覧会の開催、街なかでのパフォーマンス公演等全45プログラムを実施。延べ9,500人を超える参加者と交流し、アートとテクノロジーによる創造性を社会へと積極的にアウトリーチした。