香港映画の雄弁なストーリーテラー
香港出身映画監督/写真家 Wing Shya(ウィン・シャ)による写真集『SOLACE 撫慰』刊行記念サイン会が2024年9月6日(金)19:00より銀座蔦屋書店で開催される。『SOLACE 撫慰』はウィン・シャにとってアメリカから刊行される初めてのモノグラフ。
ウィン・シャは写真家として活動し始めた頃、上海生まれ香港育ちの映画監督であるウォン・カーウァイ(Wong Kar-wai)の『ブエノスアイレス(原題:春光乍洩、英題:Happy Together)』(1997年)や『花様年華(英題:In the Mood for Love)』(2000年)などの映画作品にスチル・カメラマンとして迎え入れられた。映画界の巨匠であるカーウァイの撮影現場に入るという貴重な経験を通じ、トニー・レオン(Tony Leung)、レスリー・チャン(Leslie Cheung)、マギー・チャン(Maggie Cheung)、コン・リー(Gong Li)といった有名俳優らが撮影の合間に見せる、役を離れた自然体に近い姿を捉えた。本書は、スターを写した舞台裏のポートレイトを中心に、撮影の移動中に車や飛行場から捉えた風景、雨に濡れた都会の街のスナップショット、旅先で出会った自然や街並みの中での私的な写真、室内での一枚、また加えてコマーシャル撮影でのベストショットなどが散りばめられている。本作品集は、雄弁なストーリーテラーであり、思慮深い観察者である作者の表現力を顕著に物語っている。
サイン会への参加は、イベントチケット予約・販売サービスEvent Managerで書籍付きサイン会参加券を購入する必要がある。
Wing Shya(ウィン・シャ)
1964年香港生まれ。カナダのエミリー・カー美術大学で美術を学んだのち香港に戻り、デザインスタジオ「Shya-la-la Workshop」を創設、数々の賞を受賞する。1997年、映画「ブエノスアイレス」にて、映画監督であるウォン・カーウァイより専属フォトグラファー兼グラフィックデザイナーとして指名される。その後、映画「花様年華」「愛の神、エロス」「2046」と、コラボレーションが続いた。 映画監督としても名を馳せているシャは、カレン・モク、ジャッキー・チュン、ヴァネッサ・メイなどのミュージシャンらとミュージックビデオでのコラボレーションを経て、2010年春、大ヒット映画「ホット・サマー・デイズ」で監督デビューを果たす。2011年秋に続編「ハッピーイヤーズ・イブ」を公開。また、2006年には美術に立ち返り、森アーツセンターギャラリーで個展「ウィン・シャ エキシビション」を開催した。その後ニューヨーク、イタリア、香港などで個展を開催。また、i-D(イギリス)やNumèro (フランス)など、世界各国の名だたるファッション誌やルイ・ヴィトン、マルタン・マルジェラなどのブランドのヴィジュアルも手がけている。
Wing Shya写真集『SOLACE 撫慰』刊行記念サイン会 開催概要
日時 | 2024年9月6日(金)19:00~20:30 |
会場 | 銀座 蔦屋書店 BOOK EVENT SPACE(アートブックフロア内) |
申込締切 | 2024年9月6日(金)18:00 |
URL | https://tinyurl.com/yjt39w7z |