現代アートの歩んできた道を多⾓的に振り返りながらこれからの美術を考える
NADiff a/p/a/r/tが、店舗の15周年と『美術手帖』75周年を記念して現代アート連続講座を2023年12月22日(金)から2024年3月にかけて3回にわたり開催する。「美術手帖プレミアム」で好評を博した連載「10ヶ⽉で学ぶ現代アート」を執筆していた文化研究者・山本浩貴を講師に迎え、ゲストと共に「現代アートをめぐる想起と忘却」について考える。2023年12⽉8⽇(金)12:00より予約受付を開始しており、会場参加またはオンライン配信視聴を選んだ上で専用ページから申し込みができる。
講座概要
第1回
「現代アートをめぐる想起と忘却」を考えるために:現代アートはどこから来て、どこへ向かうのか?──現代アートの「物語性」
開催日:2023年12月22日(金)
時間:19:30~21:30
講師:山本浩貴(文化研究者)
監修:『美術手帖』編集部
第2回
現代アートをめぐる想起と忘却①──『この国(近代日本)の芸術──〈日本美術史〉を脱帝国主義化する』の共編を終えて
開催日:2024年1月12日(金)
時間:19:30~21:30
講師:山本浩貴(文化研究者)
ゲスト:小田原のどか(彫刻家、評論家、出版社代表)
監修:『美術手帖』編集部
第3回
現代アートをめぐる想起と忘却②──『美術手帖』の特集やNADiffのイベントを振り返りながら
開催日:2024年3月1日(金)
時間:19:30~21:30
講師:山本浩貴(文化研究者)
ゲスト:加治屋健司(美術史家)、岩渕貞哉(『美術手帖』総編集長)
監修:『美術手帖』編集部
登壇者プロフィール
山本浩貴
1986年千葉県生まれ。文化研究者。ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アーツにて修士号・博士号取得。2021年より金沢美術工芸大学美術工芸学部美術科芸術学専攻・講師。著書に『現代美術史──欧米、日本、トランスナショナル』(中央公論新社、2019)、『ポスト人新世の芸術』(美術出版社、2022)、小田原のどかと共同編集した論集+インタビュー集『この国(近代日本)の芸術──〈日本美術史〉を脱帝国主義化する』(月曜社、2023)。
小田原のどか
1985年宮城県生まれ。彫刻家、評論家、出版社代表。芸術学博士(筑波大学)。著書に『近代を彫刻/超克する』(講談社、2021)、『モニュメント原論──思想的課題としての彫刻』(青土社、2023)。おもな共著に『吉本隆明:没後10年、激動の時代に思考し続けるために』『7・8元首相銃撃事件:何が終わり、何が始まったのか?』(いずれも河出書房新社、2022)、山本浩貴と共同編集した論集+インタビュー集『この国(近代日本)の芸術──〈日本美術史〉を脱帝国主義化する』(月曜社、2023)。おもな展覧会に「近代を彫刻/超克する−津奈木・水俣編」(個展、つなぎ美術館、2023)、「あいちトリエンナーレ2019」。
加治屋健司
1971年千葉県生まれ。美術史家。東京大学教養学部卒業。ニューヨーク大学大学院美術研究所博士課程修了。PhD(美術史)。東京大学大学院総合文化研究科教授。日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴ代表。著書に『絵画の解放 カラーフィールド絵画と20世紀アメリカ文化』(東京大学出版会、2023)、共著に藤田直哉編『地域アート――美学/制度/日本』(堀之内出版、2016)、共編著にFrom Postwar to Postmodern, Art in Japan 1945-1989: Primary Documents (New York: Museum of Modern Art, 2012)、『中原佑介美術批評選集』全12巻(現代企画室+BankART出版、2011〜)、共訳書にイヴ=アラン・ボワ、ロザリンド・E・クラウス『アンフォルム 無形なものの事典』(月曜社、2011)。
NADiff a/p/a/r/t
アートブックショップ&ギャラリーNADiffのメインショップとして1997年に表参道で開業し、2008年に恵比寿に拠点を移してNADiff a/p/a/r/tとしての営業をスタート。ギャラリーでは若手作家から国内外で人気を得る作家まで、多彩な展示を実施。店内では、豊富な品揃えのアートブックとユニークなアートグッズを取り扱うなど、新たなアートとの出会いの場となることを目指している。